午前 5時30分
念願の釧路川カヌーツーリング。
2日目の朝も雨だった。
T先輩:「どうする?」
私:「どうします?」
T先輩:「止まないな」
私:「止まないですね」
寝袋に入ったまま、こんなやり取りをしばらく続けていると、私たちがタープを張っているフタマタカヌー発着所(塘路駅)の前を、観光カヌーが通り過ぎていった。
小雨が落ちる静かな朝にガイドさんの声だけが響く
そんな様子を見ていた私達。
T先輩:「俺は春に一度流れてるから良いけど、行かなかったら後悔しないか?」
この一言で、決定権は私に委ねられた。
私:「ズブ濡れ覚悟で行きますか!」
T先輩:「よし!行くか!」
こうして私たちのカヌーツーリング2日目が決定。
だが決断が遅くなったせいで、急ピッチで出発の準備をすることになった。
雨が止まないのでカッパ着用のT先輩
塘路駅
竿とパドルを片手に通学中の学生の横に並ぶ
塘路駅から列車で、カヌーを置いてある標茶駅まで向かう
塘路駅から標茶駅までは25分程で到着。
標茶駅を出てすぐのコンビニで朝食を済ませた。
店内のイートインスペースは女子高生でいっぱいだった
そこから数分歩いて昨日カヌーを保管した場所に到着。
「あ、あった!」
7時45分
カヌーに乗り込む頃は、雨は上がっていた。
だが、雨が止んだのはこの時だけで、それからカヌーを降りるまでずっと雨に降られ続けることになる。
1日目に流れた釧路川前半は、激しい流れと障害物とクネクネを繰り返すコースだったので判断力と瞬発力が必要な『上級者向けのコース』。
2日目の後半は、一変して川幅が広くほとんど流れが無いので危険な場所はほぼなかった。しかし、流れが無い故に延々とパドルを漕ぎ続けなければならない『忍耐のコース』だった。
この(釧路川)後半は、双眼鏡を用意してエゾシカの群れやオジロワシなどの野生動物を観察したり、カヌーに乗ったまま釣りを楽しみながら、ゆっくりと流れるのが良さそうだ。
(やっぱり双眼鏡欲しくなりました)
だが、この日はあいにくの天気。
景色を見ようにも、霧と小雨で視界不良。『ならば釣りだ!』と息巻いて何度も竿を降ってみたが、ほとんど魚が反応してくれないという惨事。
反応がない
することが無くなり流れたまま昼食。
小雨が降る中パンとコーヒーを頂く。うまい。
漕ぎ続けることに飽きたT先輩は「寝ながら漕ぐ」という特技を習得していた。
『いい方法見つけたぞ』と声がしたので振り返るとこのあり様
14時30分
朝までタープを張っていたフタマタカヌー発着所(塘路駅)に無事に到着。
到着時の記念撮影に笑顔はなかった
最後まで大きな怪我もなく2日間を終えたこと、そしてここに連れてきてくれたT先輩に心から感謝。
結果として1日目の前半コースが断然楽しかった!と強く脳裏に焼き付いた初めての聖地・釧路川となった。(きっと釣れれば違った!)
最後に、この2日間を動画(約100秒)にまとめたのでご覧ください。
あー!また行きたい!!
ここでは十勝でひっそりとカナディアンカヌーを始めた記録をレポートしていきます
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55.カヌーから見る絶景「凪(なぎ)」の世界
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