カヌーを始めてから天気予報を気にする事が多くなった。
普段生活する分には晴れ、曇り、雨(雪)の3つの天気マークと気温を見るだけだったが、カヌーに乗ることを考えるとそれらの情報よりも風の強さ=風速に注意しなければならない。
たとえ空に雲一つない晴れでも風が強ければカヌーには乗れないし、多少の雨が降っていても風さえ無ければ安全にカヌーに乗ることは出来る。
天気予報を得るには、新聞、テレビ、ネット(スマホ)などを見ることが多い。
中でもスマホのアプリの選定は難しく、全然予報が当たらなかったり、信頼度はあるのにUIが見づらく使い辛かったりと、なかなかこれだ!と思えるアプリに巡り会えない(現在進行形)。
特に風速に関しては気圧の変化以外に、知りたい場所の環境や地形にも大きく影響するので、地域別(市町村別)の予報を見るだけでは、欲しい情報が得られないというのが実感だ。
そこで私はカヌーに出かける前、複数の天気予報アプリを併用して天気と風を確認している。
ただ、複数のアプリを使うとしても予報の核となる「気象データ」の配信元(気象庁やウェザーニュースなど)が同じだと、似たような予測になるので、複数見てもあまり意味がない。複数見る場合は配信元の違うアプリで比較するのが良いと思う。
「Yahoo!天気」~王道は見やすい
1個目は言わずと知れた「Yahoo!天気」というアプリ。配信元は日本の気象庁。
まずはこれでざっくり天気予報を見る。
とても見やすく、6時間先までの雨雲の動きが確認できる「雨雲レーダー」が重宝している。また気象庁が提供しているアメダス(過去データ)にもすぐにアクセスできるので便利。
「Windy」~風の専門家ウィンディ―!
2個目は「Windy」というアプリで、これは「風」の情報を確認するために使用している。
平均風速に加えて、最大瞬間風速が確認できるのでとても助かっている。気象予測データは、世界最高レベルの数値予報と言われているECMWF(ヨーロッパ中期予報センター)やGFS(アメリカ国立気象局)のデータなどいくつかあり、しかもアプリ内でデータの比較表示が可能だ。
またこのアプリは地域別(札幌、帯広...)の予測ではなく、地図アプリの様に地点での予測が出来るので、知りたい場所のより詳細な予測が得ることが出来る。
ひと言で帯広って言っても平地と川沿いでは風の強さ全然違うもんね
WindyのHPもアプリと同じ様なイメージなので参考にどうぞ。
カヌーを始めた頃は、予測の精度を出すために3つも4つもアプリを見ていたこともあるが、各アプリの予報を見比べて総合的に判断する...という仕事みたいな作業が段々面倒になりやめた。
そして色々と天気の事を調べているうちに
あることを考えるようになる・・・
自分で予測できないものか?
カヌーに限らずキャンプや野外活動をする中で電波のない場所は多くあり、そんな状況下でも自分で天候の予測を立てられたら良いな~と。
「夕焼けの翌日は晴れる(西の空に雲が無い)」とか、「早朝のクモの巣に水滴があればその日は晴れる(夜中の空に雲が無ければ靄が発生して巣が濡れる)」など、昔から言われているざっくり晴れ予報術みたいなものは知ってるけど
『そろそろ雨降りそうだから岸に戻ろう』
『もうすぐ雨上がりそうだから出艇準備しよう』
っていう、使える予測が出来るようになりたい。
そこで目を付けたのが気圧計だ。
気圧の変化(推移)がわかれば、上記のような予測も可能ではないか?と考えた。
こうしてこれまで全然興味の無かった多機能付腕時計に手を出した。
本当はシンプルなアナログ時計(革ベルト)が好き
SEIKO PROSPEX [ALPINIST]
購入したのはSEIKOのアルピニストという種類の時計で時刻、アラーム、ストップウォッチ、バックライトといったデジタル腕時計の標準の機能の他に、今回お目当ての気圧計、温度計、高度計、電子コンパス機能を搭載。
さらには登高スピードのログが取れて消費エネルギーが計算出来る…なんて、日帰り登山しかしない私にはきっと使いこなせない機能まで付いている。
上部に表示されているグラフは気圧の変化を示していて、線が上向くと気圧が上昇すなわち天気が回復傾向、線が下向くと気圧が下がっているので天候も下降傾向なので雨が降るかも~という予測が立つ。
と、ザックリこんな感じじゃないかなー?と今は思っているのだけど、シーズンインして実際に使うのが楽しみだ。
(つづく)
ここでは十勝でひっそりとカナディアンカヌーを始めた記録をレポートしていきます
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40.真冬なのにカヌー?VRイベントにカヌー出動要請が来た話