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九死に一生を得た元炭鉱マンのガイドで『旧住友赤平炭鉱立坑櫓』を見学したょ!

狂虎(きょうこ)

狂虎(きょうこ)

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黒ダイヤ※に魅入られたら、“掘らずにいられない”のだろうか………

※石炭の別称

『旧住友赤平炭鉱』閉山から24年。
“元炭鉱マン”の解説を聞きながら、立坑櫓と自走枠工場を見学できる『炭鉱遺産ガイド付き見学』に参加した話をしましょう♡

現在68歳の“元炭鉱マン”ガイドさんは、優秀且つ屈強な人材が任命される炭鉱の精鋭部隊『救護隊』として、炭鉱の事故(=死の危険)に長年立ち向かってこられた方でした。
採炭中に起こった爆発では、ご自身が入院一か月の重傷を負うも、閉山までの20年以上を炭鉱(ヤマ)に捧げたのだそうです。

『炭鉱』といえば、死者が出る“危険な職場”という印象が強かったワタクシですが…
元炭鉱マンの実体験と深い教養から語られる言葉に、高潔な精神を養い、太古の地球を感じ、“夢”を掘り出す、ロマンあふれる場でもあったのだぁあああ!!!と感じました。

この興奮を、“書かずにいられない”………

“炭鉱遺産を語り継ぐ”新施設

7月14日にOPENしたばかりの『赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設』。赤平市の“炭鉱遺産情報発信拠点”としての役割を担うこちらの施設で、見学希望者を受け付けていました。

施設のすぐそばには、立坑※櫓が見えていましたょ!

※『立坑』とは、鉛直方向に掘られた坑道のこと。斜めに掘られたものは『斜坑』という。

↑約200点の資料が展示されている。右下の写真は、浴場で使用されていた『吊りかご』。

見学開始前に、立坑の概要と見学中の注意事項※についてこちらのホールで説明を受けますが、豊富な資料で勝手に予習しておくと、ますますたのしいですょ♡

※見学中は静止画の撮影可。動画の撮影不可。

旧住友赤平炭鉱立坑のおさらい

1963(昭和38)年。『旧住友赤平炭鉱立坑』は、年産200万トン体制を達成するために建設されました。そのため、石炭の運び出し作業に7~8分かかる『斜坑』ではなく、1~2分で運べる『立坑』が採用されたのだそうです。
櫓の高さは43.8m。立坑の深さは650m。工事費は、当時の金額で20億円(現在の200億円相当)かかったのだとか!
最大で4,700人が働いていたといわれる旧住友赤平炭鉱。最盛期は、トロッコ3,000台でも足りない状況だったそうですょ。

←坑道図。30年分の測量記録です。

『赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設』で見られます。

←表にある『11番層』は、トカチニッチと縁が深い(?!)松浦武四郎が発見したのだそうです。

模型は、地下の様子を表しています。閉山までに掘り出せたのは全体の約6%にしかすぎず、7億5千万トンもの石炭が眠ったままなのだとか…!あひゃー☆

画像上の表は『自走枠工場』内で、下の模型は、『赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設』で見られます。

←可燃性のメタンガスによる事故を防ぐため、坑道内に滞留していないか常時監視しつつ、坑道に入る際のチェックも徹底していたのだそうです。
空気より軽いメタンガスは、空間上部に溜まります。検知器は、画像のように使用していました。

画像上のメタンガス監視盤は『自走枠工場』内で、メタンガス検知器は『赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設』で見られます。

立坑櫓に、いよいよ潜入!

『赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設』で簡単な説明を受けた後、ヘルメットを装着したら、いよいよ潜入です!!
天気も良く、暖かったこの日。他の参加者たちもウキウキしていましたょ♡

↑左右対称。直線と曲線のバランスが実に美しい…♡

中の様子↓。坑道から流れ込んだであろう、強い硫黄の匂いがしていました。

←この場所を、トロッコに積まれた石炭と人が、忙しく往復していたのですね。当時の姿が見えるようです。
“火気使用禁止”の標示…

家の中で丸鋸を使用した時に、頭をかすめた“粉塵爆発の恐怖”が蘇ります。

粉塵が『石炭の粉』ならば…
うん、ヤバイ… コワイ…

←女性2人でも狭い座席に、男性3人がかさばる装備や昼食を持って乗り込んだそうです。無理…
しかも、“バックして地下に入る”仕組みなのだとか。

無茶(涙)!!

←直径5.5mの巻上機にロープをかけ、立坑内を上下に移動させる4段ケージ(72人乗り)を動かしていたそうです。
一番下の画像は、巻上機の回転を利用した発電機です。
…ムダ無しッ!!すき♡

←こちらは、自走枠工場で見られる『採炭機械』。かっこよすぎッ!!ほしい♡

6,000万年前のメタセコイヤなどの樹木が堆積してつくられた石炭…
豊かさを求め、そして仲間の生命を守るため、危険を顧みず地下に入った“元炭鉱マン”の生き様…
興奮ポイントが多すぎて(疲労が激しい)『炭鉱遺産ガイド付き見学』でした♡

と、とても、たのしかったです。ぜぇぜぇ…

最後に…「それメモんなくていいからw」と、元炭鉱マンの紳士に注意された“情報”を、発表しますッ!

メシ クソ 3分 フロ 5分 

●赤平市炭鉱遺産ガイダンス施設
住所:北海道赤平市字赤平485番地
Tel. 0125-74-6505
09:30~17:00 ※入館は16:30まで
休館日:月曜日・火曜日
入館料無料
HP http://www.city.akabira.hokkaido.jp/docs/2018071100039/

●炭鉱遺産ガイド付き見学(定員40名)
催行時間:①10:00~ ②13:00~
※1時間30分程度
※立坑櫓の見学(50分)後に一旦解散。希望者は引き続き『自走枠工場』の見学が可能。

ガイド料(一般):
大人800円(赤平市民200円)
中学生800円(赤平市民無料)
小学生300円(赤平市民無料)
障害者600円(赤平市民150円)
※20名以上から団体料金あり

★狂虎はTwitterでも、やりたい放題だょ★


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↓ですね!誰かやって~ BY虎

十勝にもこんな施設できたら良いのにー

高校生以上の方に、ぜひ行ってほしいと思いました!人生観が変わるかもしれません。衝撃が大きく、まだ引きずってます… BY虎

スゴイなここ。知らなんだ。

↓すてき~

2階から飛び降りたら、誰かキャッチしてくれるかな☆(ヘルメットあり)

ロマンすね!

鉱山で働いて空から降って来る女の子をキャッチするのが夢デス!

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