着替えをするため。
お客さんとお話をするため。
お昼ごはんを食べるため。
汚したくないものを保管するため。
事務仕事するため。
そして何よりも
お昼寝がしたい。
そこでまず候補に上がったのは「プレハブ」。
冬には氷点下30度にもなる北海道十勝ですもの、断熱仕様は必須条件である。(ちなみに断熱仕様になると室内が若干狭くなる様だ)
価格を調べてみると…これが結構高い。
そこで購入ではなくリースというプランを考えてみた。が、これまた馬鹿にならないほど高い。
うーん…
次に某オークションサイトで「ログハウス」のキットというものに目を付けた。
これ面白そう!
と、思ったが値段を見るとウン百万円…全然無理(笑)
そこで、十勝で農業をやってる同級生に「何かいい方法ない?」と相談してみると
「んじゃ作るか?冬なら手伝うぞ」
と、一から自分で作る案が浮上。
「ありがとう棟梁(本業/農家)! 大好き! 」
製作に必要な工具は仕事する上で大体揃っている。
棟梁(本業/農家)の他、日曜大工が好きな友人、溶接が得意な友人、電気工事屋さんに勤めていた友人に声をかけた。
斯くしてDIY事務所建築計画がスタートしたのであった。
設置場所は倉庫入り口の上。元々デッドスペースだったここに事務所を浮かせて作ることにした。
まずは土台造りから。
土台の材料となる鋼材が、トレーラーで運ばれてきた。
トレーラーには物凄い数の鋼材が載っていた。
この光景を目にした誰もが、もう後に戻れないと確信した。
鉄工所でもないのに、とんでもない量の鋼材を発注してしまった…
だが、トレーラーから鋼材を10本ほど下ろすと、運転手さんは次の現場へと行ってしまった。トレーラーに積まれた鋼材が全てがうちの材料だと思っていたが、どうやら違ったようだ(笑)
それでは早速溶接開始!
半自動溶接機とアーク溶接機、持ってる道具はフル稼働。しかしいつの間にこんなに道具が増えたんだろう…
歪まないよう気を使いながらどんどん進める。
どや!三人溶接!冬の作業だし火事には充分気を付けて作業します。
こうして土台部分は大体完成。
だが、何となく間隔が広い気がして、ここから更に間に骨を入れる事にした。
骨は多いほうが丈夫だよね。そんな発想(笑)
そしてこの計画のキーマン棟梁(本業/農家)が満を持して登場。
まずはホームセンターへ出向き2×4の木材とコンパネを大人買い。
事務所の完成の他に、カード決済のポイント還元という楽しみも出来た。
引き落としの事はひとまず忘れる事にした。
そして元々、倉庫に据え付けられていた棚を撤去。
中途半端な高さで、頭をよくぶつけていたのでそれが無くなるだけでも嬉しい。空いたこのスペースには特殊工具を置いたり、塗料を置くことにする。出入口に近いし、使用頻度の高いものは近くにあった方がいいと思う。
この撤去した棚の骨も捨てずに再利用することにした。
どう使うかというと…
じゃーーん!
事務所入り口への踊り場に変身した。
上物の余りコンパネも、もちろん再利用…
実にエコである(自信満々)
ともかく踊り場完成。
素晴らしい出来栄え。だってカタカタしないもん(笑)
ちなみに先程の画像の奥に見える緑のトラクターは、水平単気筒エンジンのトラクターランツ・ブルドッグ。その後JohnDeere社に買収された。
青い方はFORDSON社のスーパーデキスター。東京オリンピックの2年前である1962年式。(これは去年、マニアの方に売ってしまった)
ん?ついてきてる?
棟梁(本業/農家)が事務所の壁を作っている頃、一階部分(事務所脚部)ではひたすらペンキ塗り作業。
塗っているペンキは「赤さび色」。赤さびってこんな色か?でも誰が決めたか赤さび色。全国統一赤さび色。
作業服に付着した赤さび色のペンキが、自家用車のシートベルトに付着してしまい、事故車?と疑われるほどエッセンスが効いている。
次号へ続く。
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