毎年、この時期になると『寒くなるなー』『もうキャンプ出来ないなー』と少し寂しい気持ちになるのだが、釣りを始めてからは『アメマスが連れるな!』『大きなニジマス釣れるかな!』と楽しみが増えた。
そして今年はカヌーを始めたので「湖の紅葉」という楽しみが増えた。いや、「紅葉の下で釣り」か。
カヌーを乗る早朝はかなり寒くなってきている。日が当たっているときはポカポカと暖かいが、日が雲に隠れると途端に寒くなる。カヌーの上は陸で感じるよりも日光による影響が大きい。
そこでこの時期の寒さ対策だが、ライフジャケットが当たっている上半身は少し動けばすぐに暖かく(暑く)なるので、帽子とネックウォーマー、更にヒザ掛けがあれば良いと思う。
とはいえ、この季節にドライスーツ無しで水に落ちてしまうとかなり危険(命の危険)なので、家族と一緒に乗るカヌーは今回でシーズンオフを迎えそう。
(一人や友達とはまだ行けるだろうか)
週末。
少しずつ気温が上がり始めた9時頃、家を出発して家族で初めてカヌーに乗った思い出のフィールド新得町の屈足湖へ向かった。
到着して早速、カヌーを水に浮かべるとすぐに馴れた様子でパドルを漕ぎ出す嫁と息子(8歳)の後ろ姿に、思わずニヤニヤしながら舵を取った。
これまで何度か屈足湖でカヌーに乗ったが、この湖の水は綺麗なイメージが無かった(失礼)。なので今回も『水は綺麗じゃ無いけどね。。。』と期待せずにここへ来たが予想に反して今回は水がとても綺麗だった。これは嬉しい誤算。
一言で「紅葉」と言ってもまだ少し時期が早かったのか山全体が紅葉している訳ではなかった。私たちは画になりそうな紅葉スポットを探しながらゆっくりとカヌーを漕ぎ進める。
そして良さげな紅葉を写真に収めると、『さぁ釣るか!』とカヌーに積み込んだ釣具をそれぞれに手渡した。
湖に入ってきている十勝川と、サホロ川の合流地点でニジマスを何匹か釣り上げ(ウグイじゃないよ)、我が家のカヌーは出発したカヌー乗り場へ戻ることにした。
カヌーに乗っている間、湖に時々訪れる「凪(なぎ):無風」の状態になると湖が鏡面になり、視界の上下に同じ世界が現れる。
『今回も良いもの観れたなー』
『カヌーやってて良かったなー』
と心から思えるシーズンラストの家族カヌーだった。
(つづく)
ここでは十勝でひっそりとカナディアンカヌーを始めた記録をレポートしていきます
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34.「禁断のJストローク」
■くったり温泉 レイク・イン(屈足湖)
北海道上川郡新得町 字屈足808番地