釧路がなぜ「カヌーの聖地」と呼ばれるのかは、グーグル先生に聞けばすぐにわかりそうだが、いつか実際に釧路でカヌーに乗ってからレポートしたいと思っている(夢のひとつ)。
帯広から車で2時間強。
車内では、土壇場でカヌー購入を反対されないように嫁と子供に最終プレゼンを実施。
カヌーを買ったら我が家にどんな楽しいことが起こるか、そして思い付くだけのデメリットも、ぶ厚目のオブラートに包んでサラッと小声で説明しておいた。
さらにカヌーショップが終わったら、嫁のショッピングのために「イオン」、息子のために「トイザらス」へ寄るという約束を交わす…すべては「赤いカヌー」のために。
そして目的のカヌーショップに到着。
今回お世話になる「カヌーショップヒライワ」さんは店舗に造船所も併設しており、ここでオリジナルカヌーを製作・販売していて、ツアーガイドやカヌースクールもやっている。
挨拶も程々に、私達は造船所に案内してもらい、お目当ての「赤いカヌー」を見せてもらった。
『そう!これです!』
実物を見ることが出来て一安心。
ホームページで見て予想してた通りほとんど傷の無い中古艇だった。
前の所有者は、このショップで製作しているオリジナルカヌーを購入する際に、このカナディアンカヌーを手放した様だ(下取り)。
造船所には販売目的だったりツアーで使用する物だったりと、形の違う製作途中のオリジナルカヌーがいくつか置いてあった。
『自分で作るから好きなように作れるんだよ』
と、店主は楽しそうに笑っていた。(か、カッコイイ…)
それから私達はショップに通された。と、同時にそこから怒涛のカヌー質問タイムが始まった。
聞きたいことは山ほどある!ようやく専門の知識がある人と話ができる!
無知をさらけ出し、ネットや本で一度調べたことも含めて全部聞いてみた。
「まず何が必要ですか」
「どこで乗れますか」
「いつ頃から乗れますか」
「練習はどうやってすれば良いですか」
「どうやって運べば」
「どうやって保管すれば」
「初心者がコレ買って大丈夫ですか」…
出してもらった珈琲を飲むのも忘れて、2時間以上に及ぶ質問攻めにも、終始笑顔で対応して頂いた。店舗で販売していたカヌー用品を手に取ると、『ネットで買った方が安い物もあるから、焦って色々揃えない方が良い。ゆっくり選びなよ』と、優しい言葉をかけてくれた。(神なの?)
そして私たちは店主に「赤いカヌー」を購入する意向を伝えた。
さらに、春まで保管しておいて欲しいという無理なお願いにも快くOKして頂いた。
そう…
まだ「保管場所問題」がクリア出来ていないのだ…
(ま、なんとかなるか!)
それにしても…
ネットの画像検索から、自分が実際に乗るカヌーを探し当てるとは思ってもみなかった。こんなこともあるんだなーと。
ありがとう。
本当にありがとうグーグル先生。
釧路から帯広までの帰り道。
ようやく憧れのカヌーライフが現実味を帯びてきた事を実感しながら、私は車を走らせた。
(つづく)
ここでは、カナディアンカヌーを所有してさらには実際に水面を漕ぎ出すまでをレポートしていこうと思います。
つづきはこちら
10.「カヌーを一時的に保管する方法 - ソーホースでDIY【製作方法】」
■ カヌーショップヒライワ
北海道釧路市桂恋149-8