前回は、屋根をドッキングした所まででした。
今回は、顔面移植やステップも作りたいな。っていう話。
だが、なんせ本業の合間にやっているため作業が進まない。
読者の皆さんにはじっくりと付き合って頂く事になりそうだ。
と、いうことで
今回も完結はしません。
ゆっくりとお楽しみください。
これ(↑)が元々の顔面。
これは解体屋さんからそこそこの程度のものを貰ってきて付けていただけで、よく見ると傷やへこみが多数あり、決して良い状態とは言えない。
正式にはラジエターカウルとかラジエターシェルって名称だと思う。
引き取ってきたFORD4000(↑)の方は実に綺麗だ。
本当に状態の良い個体だと思う。
当初の予定にはなかったがFORD4000のラジエターカウルを外して移植することにした。
オイルクーラーパイプ用の穴が開いてないため、新たに寸法を測って開け直した。
パイプグロメット(黒いゴムリング)も装着。
どうせならしっかりと仕上げたい。
ラジエターカウルの方は大体良い感じ。
エアクリーナーのパイプは高く立ち上げたらかっこいいかな…
でも実行したところで誰も気づいてくれないだろう。
続いてメーターカウルも交換するべく、まずハンドルを取り外した。
メーターカウルもへこんでボロボロ。
ラジエターカウルがへこむのは理解できるが、どうしてメーターの方までへこむのだろうか……。
所詮、機械だからという理由で手荒に扱われていたのかもしれない。
ステアリングシャフト(↑)。
これがまたおかしなことに前後左右上下にグニャグニャ動くのである。
調べてみるとやっぱりベアリングが駄目になっていた。それどころか、水が溜まっていた…
どうりで冬に動かそうとしてもハンドルが全く動かない訳だ。
きっとパイプの中でしばれていた(※)と思われる。
※北海道弁で凍っていたの意
ということで早速、水を抜いてみた。
小便小僧顔負けの勢いで出だすいつの時代の物か分からない水。
これでスッキリ解決だ。
逆に油漏れしないことを祈るのみ。
次は配線の確認。
御覧のように被覆が剥けている。と、言うか若干燃えたのかな?
これでは危ない。全焼する前に直さねば。
どうりでキーを捻ってもエンジンがうんともすんとも言わない訳だ。
FORD4000の配線を見てみる。
被覆が硬化しているかと思ったら、そうでもない。少しの手直しするだけでそのまま使えそうだ。年式のわりに意外と程度が良い。
前にもお話ししたが、FORD4000は3気筒。カウンティ754は4気筒なので、全長が違う。
悪いところは直しながら、短いところは繋ぎながら配線を延長していくという、地味な作業が続く…
配線系が出来上がったのでカウンティ754にセットしてみた。
配線の接続部にコルゲートチューブを巻いたり、新たにヒューズボックスを新設して安全性を高めた。
でもこのトラクターは使わない。
そう、これはあくまでも自己満足の世界。
運転席からエンジンを掛けてみた。
ギュルッ!ドドドドドド…
何事もなかったかのように軽快にエンジンが回り出す。
実に嬉しい瞬間だ。
というのも、発掘した5年前はエンジンが錆付いていて使えなかった。
その後エンジンの載せ替えをして、一応掛かるようになっていたのだが、配線が全然違うので切ったまま、繋いでいなかったのだ。
それが今回の作業で、運転席にいながらにしてエンジンを掛けることができ、止めることもできる。
凄い進歩だ。感動した。
さて、今回の作業はここまで。
ハンドルのシャフトが曲がっていたので、鉄工所に芯出し修正を依頼したのが、そろそろ出来上がってくる頃だろう。
それを装着したら次は、ステップの製作に取り掛かろうか。
あ~、ニヤニヤが止まらない。
妻の冷ややかな視線など全く気にならない。
(続く)
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