標茶町で受けたカヌー講習を終えてから、カレンダーと天気予報を睨めっこする日が続いた。私の勤務が不規則なため、家族の予定がなかなか合わない。たとえ休みが合っても悪天候ではカヌーは乗りには行けない。カヌーは自然を相手にした趣味なのでこればっかりは仕方ない。
が、乗りたい。早く乗りたい。
もう庭で乗るのは飽きました。(※イメトレです)
このままではいつも庭でカヌーに乗ってる変な人と近所で変な噂が立ってしまう。我が家のイメージのためにも早く水上でカヌーに乗らなければ。
そこでまず近場でカヌーが乗れる場所を探すことにした。
ネットで「カヌー」「十勝」のキーワードで検索するとガイドによる「カヌーツアー」や「カヌー体験」の情報ばかりで、個人がカヌーを持参して乗れる場所という欲しい情報はなかなか出てこない。
そもそも…
「川で乗るのに許可はいるの?」
「湖は勝手に入っていいの?」
「ダム湖は勝手に乗ってもいいの?」
この様な疑問はネットで調べるとすぐに答えが出た。
どこでも自由に乗っても良いんだって。
(もちろん別荘の湖沼など管理地はNG)
とある平日。
息子(8歳)は学校なので相変わらず家族の予定は合わないが、居ても立ってもいられず、私は嫁を連れ出しカヌーが乗れる場所を下見することにした。デビュー戦でカヌーを持って行ったが乗れませんでした…は避けたい。
まずは自宅から一番近いと思われる湖、カヌーで有名な「然別湖」へ向かった。車で1時間強の距離。
然別湖は北海道の湖で最も標高の高い場所にあるため、気温も低く天気も急変しやすい。(5月も後半なのに雪が残ってた)
ここには「然別湖ネイチャーセンター」があり、スタッフの方が常駐していた。
そこでカヌーを下ろせそうなポイントを数か所教えてもらえた。さらに「カヌー体験」で使用している船着き場も自由に使って良いと言ってくれた。ありがたい。
ただ、カヌーを乗るのに最適なのは風のない早朝と夕方で、昼過ぎには戻ってこれない程の強い風が吹くことが多いらしく
『風には気を付けて』
と何度も念を押された。
一緒に来ていた嫁(カヌー未体験)にも「風=危ない」とイメージは付いた様だ。この日は昼頃に到着したのだが、説得力抜群な強風が吹き荒れていた。私たちは『然別湖には早朝に来よう』と心に決めた。
然別湖からの帰り道。
ナビを見てみると、近くに湖やダムがいくつかあることがわかった。東大雪湖(十勝ダム)、屈足湖(屈足ダム)、岩松湖、サホロ湖(佐幌ダム)。
そこで少し遠回りして、以前行ったことのある屈足湖へ寄って帰ることにした。
そこには「湯宿くったり温泉レイクイン」もあるので、そこで何か聞けるかもしれない。
屈足湖に到着すると然別湖とは打って変わって風は穏やかだった。ここなら昼を過ぎても問題なさそうだ。
早速、「湯宿くったり温泉レイクイン」で『カヌー乗っても大丈夫?』と聞くと、あっさり『大丈夫』との回答。親切にカヌーの乗り入れしやすい場所も教えてもらえた。ありがたい。
こうして我が家のカヌーデビューする場所が決まった。
あとは、家族の予定と天気が崩れないことを祈るだけ!
(つづく)
ここでは、カナディアンカヌーを所有してさらには実際に水面を漕ぎ出すまでをレポートしていこうと思います。
つづきはこちら
16.「いよいよ念願の家族でカヌーデビュー(最終回)【師匠の金言付】」
■ 湯宿くったり温泉 レイクイン
北海道上川郡新得町字屈足808番地