自分で作ったルアーで魚を釣ってみたい。
そんな事をふと思いついたので、早速作ることにした。
ルアーとは疑似餌のことで、これを水の中で泳がせると、エサが無くても釣りができる。虫が触るのが苦手な人にもお薦め。
ルアーと一言で言っても、金属を加工した板に針が付いたスプーンや、木やプラスチックで小魚の形に形成されたミノー、クルクル回るブレードが付いたスピナーなど、たくさんの種類がある。
私がいつも釣りで使うのはスプーンが多いので、今回作るルアーもスプーンにする。
早速、google先生に「自作 ルアー」と訪ね、作りたい物をいくつかピックアップしてみたが、自宅にあるホビーユースな工具で製作することを考えると、色々と制限がかかってしまう。
卓上ボール盤が欲しい。
それでも、なんとなくイメージが固まったので、早速ホームセンターへ向かった。
さぁ、始めようか。
今回作るのは、金属板を「への字」に曲げた形の「ハスルアー」と呼ばれる種類のルアー。
本体となる材料は、幅10㎜、厚さ3㎜のアルミ平板。
1個製作するのに必要な長さは50㎜程でいいのだが、ホームセンターで売っている一番短い商品でも1,000㎜と長い。
20個も作れる。
製作にあたり新たに用意した道具は万力(青)。1,000円程度。また1つホビーユースな工具が増えた。
釣り具屋さんへ行き、加工した金属に付けるリング、針、そしてルアーを保護するウレタンコートも購入。
では早速、作っていく。
アルミ平板は、切りたい場所に何度もカッターでシャッ!シャッ!と傷を付け、万力でしっかり挟み前後にグイグイ曲げると、金属疲労により傷の場所からゴリッと折れる。
切り口は決して綺麗ではないので、金ヤスリでシャリシャリ削って整える。
次に針とリングを通すための穴を電動ドリルでグリグリ空ける。穴が端から遠すぎるとリングが入らなくなるので注意。
ルアーが水の中でヒラヒラと動く様に、水の抵抗を受ける部分を作る工程。端から10㎜位を万力で挟み、出ている部分をペンチで掴んでグニュ~っと曲げる。
そして、リングと針を付けると…
ひとまず形は完成。
ここで重さを計ってみると…
なんといつも主に使ってるルアーと全く同じ5gの表示。地味に嬉しい。これは勝ったも同然。
早速、川でテスト。
泳いだ!ちゃんと泳いでる!(激し目)
だが、これで終わりではない。
せっかくの自作なので色も付けよう。
ルアーフィッシングをやる人ならわかると思うが、釣りをしているとルアーの色を変えたくなることがある。釣れない時だ。
同じ形、同じ重さのルアーの色を変えるだけで、それまで全然釣れなかった魚が釣れだす、ということがある。
色付け作業は、簡単にカラースプレーやマニキュアで塗ることも考えたが、どうせなら既製品とは違う感じにしたい。
さらにそこに十勝らしさなんてものを表現し、未だ誰も見たことないルアー…なんて欲がどんどん出てくるDIYハイ状態。
だが、残念なことに私には絵心がまるでない。苦手な加工を施した瞬間に完成度が一気に下がるというのは、これまでのDIYで何度も経験済みだ。
そこで、ここは北海道・十勝が誇る銘菓の力を借りることにした(今日のおやつ)。
お菓子を美味しくいただいた後、包装フィルムを洗い油分を落としカット。接着剤で自作ルアーに貼り付ける。
そしてウレタンコートの瓶にそのままルアーをドブ付けし、全体をウレタンで丸っとコーティング。
こうすれば包装フィルムも剥がれ辛くなるはず。
ということで完成!
今年は、この有名だけど誰も見たことない「ご当地ルアー」でルアーフィッシングを楽しもうと思う。
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