クラムシェル
なんだか美味しそうな名前ですよね。
クラムチャウダー的な? 要は「二枚貝のこと」を指していて、色々な業界で使われていますが、撮影テクニック的には上下や左右を照明で挟んでライティングする撮影方法だよね。
他にも、
レンブライト ライティング、ループ ライティング、バタフライ ライティング、スプリット ライティング、クラムシェル ライティング……等が基本だよね。
クラムシェルライティングは女性の撮影に使う事が多いのかな? 男性は陰影が付いて荒々しさ(強弱)が欲しいので、斜め前からのレンブラントライティングが多いよね。
という訳で、
以前からリクエストのあった人物撮影は (なかなかモデルさんを探すのが、面倒で........いえ)、 難しくて実現しなかったのですが、このあいだフィギュアの撮影方法をやってほしいとリクエストがあったので、大きさが違うけどポートレートとそう変わらんだろうと? 家に転がっていたメ〇ちゃんをモデルに撮影してみたよ。
うん。 ニッチな撮影ジャンルだねっ!
撮影環境
先ずは撮影環境を説明しておくね。
今回使う照明はLEDのライトを3台。
フラッシュと違って見ながら調整がしやすいからね。
とりあえず照明が3台あると7割位の物撮り写真が撮れると思うので揃えても損はないよね。
安いやつで多少色味が悪いやつでもいくらでも補正できるから、是非多灯ライティングに挑戦してほしいな。。
本格的にやるならちゃんとした物を買えば良いし。
でも色味が混ざると補正できないから同じものを揃えるのは基本だよ。
同じ物でも時期が違うとLEDのロッドが変わって色味も変わるから、一度に買ってね。
いや、一度に買っても混ざっている可能性も否定できないが........
まぁいつものことだけれど照明を薦めてもなかなか購入する方は極端に少ないね。
高額なカメラやレンズは買うのに...ブツブツ.....ブツ.....
と言うわけで、まずは右の写真を見てね。
今回はこんな感じで撮影したよ。
1のライトは、ビューティーデッシュという巨大なリフレクターの中央に発行体を覆うように反射板が付いたニッチなリフレクター。
メリハリのある柔らかい特徴的な光を作り出せるのでポートレートの必需品だよ。
名前がビューティーだけに女性を写す時によく使われるよ。
2のライトは、あおりライトで前髪の影や顎下の影を柔らかくするよ。
3のライトは、反逆光で髪の毛の立体感だとか透明感を出すために当ててるよ。
髪型とかの説明写真ならもう2灯ほど追加するんですけど今回は3灯で。
実践
⇩ さて、一枚目の写真は3の反逆光にセットしたソフトボックスからの光だけで撮影したのが下の写真。
⇩ お次は1のビューティーライトだけで撮影。
これはこれで良いけれど目の上の影が濃すぎて表情も曇りがち。
可愛い感じには見えないよね。
⇩ 2のあおりライトだけの写真。
目の上の影はないけれどどこか悲しそうに見えるよね。
つまり人形を動かさなくともライティングで表情を作れるって事だよね。
この辺りが照明セッティングの醍醐味だよ!
⇩ お次は1と3の照明2灯で撮影。
髪の毛の質感とか良い感じだけど影が差して表情が暗いね。
⇩ 2と3のライトで撮った写真。
逆光とあおりの光だから泣き出しそうな表情に見えるね。
⇩ さあお待ちかね、3灯全部使った写真がこちら。
うん。 可愛い写真に仕上がっているね。
右下の髪の毛を起こすの忘れたけどw
⇩ でね。 ある意味ここからがトカチニッチ的には本題?
2と3の照明を動かして超あおりのライティングをするとね。
ねっ! こんな感じに不気味な雰囲気も簡単に......
ゴトリ........
えっ!!!
あれ? 突然メ〇ちゃんが台から落ちた......
えっ? なんで?
たとえ倒れても落ちることはないはずなのに.......
そのとき30年前に東京の撮影スタジオで手伝いした時に何度か聞いた話を突然思い出した。
「撮影スタジオってでるんだよね~~w」
出るって何がですか?
「そりゃぁー幽霊の類い?」
マジっすか?
「わりとどこのスタジオでも目撃された話は聞くね」
ここでも見た人いるんですか?
「カメラマンのAさんとかスタイリストのNちゃんもこの間見たって」
マジすか。。。。。
「霊的なものが集まりやすいみたいだよ」
.......
....
...
という会話を思い出したのである。
なんか気持ち悪くなってきちゃったな。
とっとと撮影終わらしてしまおうっと。
そういえばロバートやアナベルとかの呪いの人形を題材にした映画も最近多いよね。
気分を替えてパシャリと
あ、あれ? おかしいな? セッティングしなおしたのに変な写真が撮れた(汗
パシャ!
ギャッ!!!
あれ? 今一瞬メ〇ちゃんの口角が上がって目が赤く光ったような.........
っと、と、とりあえずプレビューで確認してみよう。
ふーーーっ。 良かった。普通の可愛いメ〇ちゃんだった。
気のせいで良かった。
なんか今にも飛び掛かって来そうに見えたんだけれど。
ホントに気のせいだったのかな?
怖いね。
幽霊の正体見たり枯れ尾花ってね。
怖がっていたらススキノ穂も幽霊と見間違えるからね。
今時、呪いの人形なんてあるわけないよねwwwwwwwww
というわけでいかがでしたか?
まだまだ色々な撮影テクニックがあるのでリクエスト等があれば記事にするかも。
照明があれば表現の幅が広がるからお薦めだよ。
ではまた! 次回お会いしましょう。
ジャーねー!
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