カナディアンカヌーに乗る日に、まず気になるのが「風」だ。
その日雨が降るかどうかよりも、風が吹くかどうかの方が断然気になる。風が強いとカヌーには乗れない……という風と天気の話は以前も書いたのでこちらもどうぞ。
釣りやカヌーを趣味にしてからは、「風速」まで表示される天気予報を選んで見る様になった。いつか予報や気圧計を見なくても、人差し指を軽くペロッと舐めて風を予測できる人になりたい。
湖や海で風が無い状態、風速でいうと0~0.2mまでの無風の状態のことを特別に「凪(なぎ)」という。
凪の定義は風速0~0.2mまで
凪の状態になると、湖面(海面)に動きがなくなり、そこに晴天が重なるとそれは美しい鏡面となる。
チミケップ湖(津別町)に到着した際に見た凪
湖に向かう道中、道路脇に生えている木々の葉や、交通安全の旗を見ながら、どれくらい風があるかを確認しながら走るというクセがついた。
そして、湖に着きそこに風がないと、もうそれだけで心が躍る。一刻も早く車の屋根からカヌーを降ろし、そしてカヌーを水に浮かべたい!
というより急いで浮かべなくてはならない。
凪の状態は長くはもたないのだ。
チミケップ湖でカヌー上から見た凪
カヌーに乗り始めて3年目の春。
今年のシーズンインも、いつもの屈足湖(新得町)だった。
なぜ、屈足湖か。
それはもう一度この景色を見たいから。
屈足湖(新得町)の凪
これまでのカヌーライフで、何度か遭遇したことがある凪。
個人的には早朝に発生することが多い印象だが、「朝凪」、「夕凪」という言葉がある通り、凪は夕方にも多く発生する。
ちなみに上の写真は昼過ぎだったので、一概に朝・夕だけとは限らない。風さえ無ければ良い。
それでは、これまで遭遇した凪の写真をいくつか紹介。
鏡遊びの様な美しい鏡面
白樺の木が上下に伸びる
キャンプサイト(かなやま湖)も水面に映る
パドルから落ちる水滴で絵が描けそう
水の透明度が高い場所(然別湖)だとさらに幻想的
カナディアンカヌーを始めて湖を遊び場にすることになったおかげで、このような景色を度々見ることができるようになった。
ただ...
凪は良いことばかりではない。
凪の状態では、なかなか魚が釣れない。
(風があっても釣れないけど)
(つづく)
ここでは十勝でひっそりとカナディアンカヌーを始めた記録をレポートしていきます
つづきはこちら
56.シーズンオフにカナディアンカヌーのサイトを作った
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