本日は夏の風物詩、勝毎花火大会。
現在20:30、スターマインの音が事務所まで届く。
私の勤務先では花火大会当日、必ず事務所に誰か待機しなければならないという決まり。
社長と私で毎年交互に担当していて、今年は私の番。炎天下の場所取り、トイレ・売店の行列、帰宅ラッシュから解放され、クーラーの効いた事務所で優雅に筆を執る。
正直とても哀しいが、昨日は散々遊んだのでしかたない。
昨日8/12、私は帰省した友人と落ち合うべく帯広競馬場にいた。
満車、満席、帯広競馬場
観光や帰省で十勝管外ナンバーの車もたくさん見かけるこの時期。首都圏在住のばんえいファンである友人H氏も、例に漏れず里帰り。
満車の帯広競馬場、通り向かいにある臨時駐車場に入り約束していたH氏に連絡する。
「今起きた」「3レース目には着くわ」
久々のばんえい競馬で張り切っていたのは私だけだった様子。
この日帯広競馬場は“柳月杯第30回ばんえいグランプリ”開催日。
重賞レースの中でも一番高い格付け、BG1である。
ばんえいグランプリ
1989年に創設されたファン人気投票のレース。
それまでは、3歳・4歳のファン人気投票レースで「ポプラ賞」があったが、3歳以上オープンの人気投票レースとして位置づけられた。 実施日も入場者及び売り上げが多いお盆開催で実施し、これまでもアサギリやタカラフジ、スーパーペガサスなど1億円馬の強者たちも、優勝馬として名を連ねている。 特に、アサギリは1991年から1994年まで4連覇をしており、まだこの記録は破られていない。 2010年からはBG1に格上げされ、真夏の頂上決戦として位置づけられている。
オフィシャルWEBサイトから引用
いつも入っているプレミアムラウンジも満席。
満車、満席・・・ここまでは予想通り。
この調子でレースも予想が当たれば良いと考えながら水分補給に勤しむ。
万馬券の魔物
1レース目は惜しくもハズレ。
2レース目に的中した三連複が大きめの配当。
「今日の負けはなさそう」とホクホクしているところにやっとH氏が到着した。
挨拶もなくH氏が予想している3レース目は、デビューから注目している「ジェイエース」が出走。
→ ジェイエースの過去記事はこちら
また記念馬券(ジェイエースの単勝)を購入したことを怒られる。私が買うと1着にならないからだ。
案の定ジェイエースは3番手で最終直線。
悲鳴や怒号、歓声の雨を浴びて、H氏はフラフラした足取りでゴール地点に吸い寄せられる。H氏の視界にはゴール地点しか映っていない。
この動きはまさか・・・
「高配当が当たりそうな人」の動きッ!
ゴールを見守り引き返してきたH氏の顔で、的中したのは一目瞭然。
三連単で配当は104倍。なんと開始早々万馬券である。
私も前レースでプラスに転じていたため、両者幸先の良いスタートを切ったと言える。
スタートゲートへ向かうジェイエースと鈴木恵介騎手
しかし、こうなると自制が効かずダメなのだ。
普通の当たりでは満足できなくなり、高配当ばかり狙い予想が無茶苦茶になる。
4レース目以降、数百円を数万~数十万円にしようとする汚い顔をした二人のオッサン。
万馬券の魔物に取り憑かれた我々は、その後かすりもしない予想を繰り返し“はずれ馬券製造機”と化すのであった。
列のできない券売機
人が多かったこの日の競馬場、馬券の発売機前も人だかり。そこにはオッズなどレース情報を映したモニタを眺める人もいて、券売機に並んでるのかどうか判断するのが難しい。「それが理由」と思い込みたい自分がいるが、はっきり言ってモラルの問題だろう。とにかく毎レース“横入りされて馬券を購入するのが大変”なのだ。券売機で購入している方の1メートル後ろで待っていても、割り込まれる。そういうのに慣れていないので、「この現代に」「すごいな」とただ感嘆したが、観光や家族連れの方が割り込まれたらどう思うか。
愚痴なってしまい申し訳ない、帯広競馬場が誰にでもおすすめできるスポットであることを祈り、願いを込めて。
さて勝毎花火大会も終わったようだ。
とてつもない渋滞の中を帰宅せねばならない。