おさらいになるが、今年(2021年)の遊びの目標は、
カヌーにキャンプ道具を積んで十勝川を下り、好きな場所でテントを張りキャンプしながらゴールを目指す・・・
というもの。
カッコよく言えば「ダウンリバーキャンプ」だ。
さぁ、始めようか。
大冒険!ダウンリバーキャンプ!
この遊びをするに至って、まずは一緒に流れる仲間探しから。
(※川下りは必ず複数人で行いましょう)
早速、2年前に一緒に釧路川を流れた同じ朝野球チームのT先輩に連絡を入れた。
釧路川でのT先輩の勇姿
私 : 「近々、キャンプ道具積んで十勝川を流れようと思います」
T先輩 : 「いよいよか。まずは作戦会議だな」
急な誘いにも、即答だった。こうしてまずはキーマンの参加が決まった。
本当は居酒屋に行き、生ビール片手に地図を開いて作戦会議…といきたいところだが、このご時世なので、私たちは、缶ビールを持って夜の河川敷に集合した。
燃え盛る焚火の前で作戦会議
今回は釧路川の時とは違い、荷物をたくさん積むので、私のカヌーとT先輩のカヌーの計2艇で行くことを決めた。T先輩のカヌー(木製)も、私と同じタンデム艇(2人乗り)なので、今回は最大で4人参加ができることになる。
T先輩のカヌー(左)もほとんど同じ大きさ
残る2人の枠は、この作戦会議に偶然同席していた、同じ野球部の2人(カヌー未経験)に決まった。
ひとまず、これでメンバーが揃った。
そして、お互いの仕事のスケジュールや台風の影響も考慮して日程を決めた。
川下りの決行日まで、あと2週間。
ここから楽しい楽しい準備期間が始まった。
浮かび上がった3つの課題
ダウンリバーキャンプってどうやるのか?
まずはこれまで集めた愛読書『カヌーワールド』を読み返し、勉強することにした。
ツーリング系の特集だけでもこんなにあった
調べていくと3つの課題が浮かび上がった。
● 荷物の防水対策
● 荷物の軽量化
● 荷物をカヌーに固定
これらの課題を解決するため、調べてはAmazon、時間を見付けてはホームセンターへと足蹴に通う日々が始まった。
課題1. 荷物の防水対策
カヌーに積む荷物は、とりあえず全部濡れると考えた方が良さそうだ。
水しぶきや、乗り降りを繰り返す度に、カヌー内部に水がどんどん溜まっていく。水はちょうど荷物を積むカヌーの中央部に溜まるので、荷物(下部)はずっと水に接している状態になってしまう。
カヌー中央部に水が溜まる
この対策として、濡らしたくない荷物はドライバッグに入れるのが良さそうだ。既に小さなドライバッグはいくつか持っていたが、今回、新たに大型(60L)のドライバッグを用意した。
ベルト付きなので背負うこともできる
絶対に濡らしたくない電子機器は、念のため小型のドライバッグに入れ二重に防水対策を取ることにした。
課題2. 荷物の軽量化
上で紹介したドライバッグに全ての荷物を詰め込むために、着替えを含む荷物は必要最低限にして、軽量化を図った。そして新たに「コンパクトな寝袋」と「エアーマット」を用意した。
左から「コンパクトな寝袋」と「エアーマット」。右はこれまでの寝袋(比較用)
結果、ドライバッグには
・テント(1人用)
・寝袋
・マット
・椅子
・撮影機材
・着替え(防寒対策含)
などを詰め込んだ。
これだけ詰めても、空いたスペースにブランケットを突っ込む余裕があった
そして今回はさらに、キャンプ道具も全てカヌーに積むことになる。
最大積載量が499kgを誇るカナディアンカヌーだが、こちらも必要最低限の道具に絞った。
【キャンプ道具〜泊まる道具】
・テント(各自1人用)
・寝袋(各自)
・ヘッドライト(各自)
・椅子(各自)
・タープ(雨天時用)
【キャンプ道具〜料理の道具】
・焼き網
・火バサミ
・携帯ノコギリ & ナタ(流木から薪を作る)
・ライター
・コッヘル & ケトル
・ガスストーブ
・最低限の調味料
テント、寝袋、椅子、ヘッドライトを各自共通の持ち物とし、それ以外の道具はキャンプ道具の収集癖のあるT先輩と私で分担する事になった。
課題3. 荷物をカヌーに固定
川下り中はカヌーが大きく揺れるので、その際に荷物が一斉に動くと船のバランスが崩れてしまう。カヌーに載せる荷物は中央にギュッ!と動かない様に固定したい。
そこで、重さのあるキャンプ道具一式を入れたコンテナボックスを、カヌーのヨーク(中央の梁)に適当なベルトで固定し荷物の起点にした。
コンテナが荷物のストッパーとなる
そして「車用のラゲッジネット」を用意し、上から蓋をするように丸っと包むことで、煩雑になりがちな荷物をギュッ!とまとめることができた(T先輩アイディア)。
荷物はネットで蓋!これがなかなか良かったのでおすすめしたい
こうして色々考えているうちに、楽しい準備期間はあっという間に過ぎてしまった。荷物の軽量化と共に、財布の中身も軽くなっていった。
ようやくコースが決定!
荷物や積載方法などの準備は順調に進んだが、最後まで迷ったのは、流れるコースだった。
今回私たちが流れる十勝川は、全長約156km、流域面積は約9,010平方キロメートル(全国6位)を誇る一級河川だ。
初めてのダウンリバーキャンプということで、安全を考慮しコースを短くすると、すぐに終わってしまう気がするし、かといってコースを長くし過ぎると無事に辿り着くかわからない。
いくら調べても「ここから流れ出すのが良いよ!」という、私たちの欲しい情報は見つからなかった。
そして、コースが決まらないまま決行日の前日を迎え、T先輩が朝から車で十勝川を下見に走り、ようやくスタート地点が清水町の「共栄橋」に決まった。
十勝川中流域コース(約50km)
作戦会議で事前に決めていたゴール地点「十勝川温泉アクアパーク」まで、約50kmという十勝川中流域ロングコースとなった。
そして、決行当日のAM4:30。
全ての道具を車に積み込み、まずはT先輩の自宅へと向かった。
(つづく)
ここでは十勝でひっそりとカナディアンカヌーを始めた記録をレポートしていきます
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