3月上旬。
私たちの元に一通のメールが届いた。
そこには…
「いつも記事を楽しみに拝読しております。芽室町内で取材してほしいイベントがありまして…」
と書いてあり、メールには詳細が記された案内チラシ(PDF)が添付されていた。
そしてメールは
「他の場所ではあまり見ることのできない、『ニッチ』なイベントかと思います。」
と締めくくられていた。
ニッチなイベントか。
でもね…
ニッチって言えば何でもホイホイ出向く我々だと思ったら大間違いですよ!
なーんて斜め上から添付された案内に目を通すと
- 「2020 ウインター サイクル ヒルクライム メムロ」
- 受付開始 5:45
- 自転車でスキー場を登ってみませんか
- ファットバイクはレンタル車両あり
- 最後はダウンヒルのお楽しみが待っています
ということが書いてあった。とりあえずこれらキーワードを基に一連の流れを脳内シミュレーションしてみよう
午前5時30分。
まだ薄暗いスキー場。
車から降り空気を吸い込むと鼻の奥でツーンと軽い痛みが走る。今日はここで、幅が10cmもあるタイヤの「ファットバイク」に跨り、スキー場を自転車で逆走という暴挙 普段は決してできない貴重な体験をする。
スタートの号砲で頂上へむかって一斉にスタート。
漕ぎ始めこそ快調に進むが、傾斜の角度に伴い両足にかかる負荷もどんどん強くなりスピードも出なくなった。
諦めと粘りを何度も繰り返しながら、なんとかゴールの頂上まで辿り着くと、朝日を真横から受けた光輝く十勝平野を一望することができる。共に山を登った参加者たちと、そんな景色を楽しみながら呼吸を整えると、最後に待っているのは整備されたばかりのスキー場を自転車で自由に下る「ダウンヒル」。
さっきまで苦しい表情で登ってきた人も、もう一度自転車に跨ると抑えきれないワクワクが表情から溢れ出し…脳内シミュレーション
なんか楽しそーじゃないか!
これは見る(取材)より出るヤツだな!ということで、頼まれてもいないのに「参加します!」とメールを返信。
早速、イメージを掴むためにホームセンターに行き実物のファットバイクを見てきた。 そして滅多にできない体験を記録に残すため、その足でヤマダ電機さんに出向き記録用として「GoProMAX」を購入。
これなら面白い画が撮れそうだ!
そして案内チラシに書かれていた「用意するもの」は2つだけ。※自転車レンタルの場合
- ヘルメット
- グローブ
ヘルメットは、去年カヌー用に購入したヘルメット(登山用)があるのでそれで代用しよう。 グローブはスキー用のグローブでOKだろう。
ヘルメット1個あると色々な遊びの制限がなくなる
さぁ、準備は整った。
そしてその夜、再びパソコンを開くと案内をくれた方からメールの返信が届いていた。
「主催者に確認したところ、すでに申し込みを締め切っているとのことでした…申し訳ございません。」
え!?
ど、どうする…コレ!
(つづく)
つづきはこちら
初開催!自転車でスキー場を登る「ウインターサイクル ヒルクライム メムロ」にGoProMAXを持って潜入!(後編)