昨日公開された『アベンジャーズ/エンドゲーム』が観たい!!そして、ワタクシも自作ヒーローを公開したい!!!というワケで、狂虎作のヒーローを発表したいと思います。ふぁお~
ただ、ただね… 主人公の物語を考えていたら…怒られそうなヤツできたんだょ…(根暗)
※この物語はフィクションであり、実在の人物・団体とはほとんど関係ありません。
※暗くてショッキングな内容となっております。心が弱っている方、未成年の方は今すぐ離脱してください!
ヒーロー01. 青空レディ
この地の人間は、『白髪』で生まれる。
多くの人は、成長するにつれて『黒髪』に変化した。女性の場合、“黒髪は子孫を残せる証”として祝福される。少子化が深刻な社会問題となって数十年、『黒髪』は社会的地位を保証するものとなっていた。
私の髪は、15歳の時に『レインボーカラー』になった。
生まれた時は白髪だった。物心ついた頃から少しずつ変化したのだ。それにともない、感情が乱れると小さな旋風が起こるようになった。旋風は、度々おもちゃや食器を壊した。クラスメイトの頬に傷をつけたこともあった。
私の髪色と旋風の関係は定かではなかったものの、世間の目を恐れた母は“白髪の(普通の)子ども”を望んだ。こうして、脱色剤が頻繁に使われるようになった私の髪は、ひどく傷んでボロボロに。頭皮には血がにじみ、カサブタが取れる間もなく次の脱色が行われるという日々を過ごした。それでも、一度でも泣けば元の『レインボーカラー』に戻ってしまうのだった。
学校でのいじめに耐えかね爆発した時は、あの旋風が、近くにいた先生をバラバラにして吹き飛ばしてしまった。その出来事は“前例が無い事故”としてうやむやになり処罰こそ受けなかったが、同年代の子どもから隔離され、『化け物』と呼ばれて忌み嫌われた。
私は人●し。確かに、『化け物』だ。
旋風の発生を抑えるために、感情をコントロールする訓練を受けた。薬も服用したが、母の怯えたような目を見ると激しい罪悪感と絶望感に襲われ平静を保てない…。17歳になった時、私は家を出た。これが最初で最後の親孝行。
私には、帰るところなどない。
今の暮らしは快適だ。1人きりの食事では“味を感じる”ことができたし、毎朝スッキリ目が覚める。やっと手に入れたこの幸せを守るため、外出はレインコートで髪色を隠せる“雨の日だけ”と決めた。
平穏な生活は、大きな変化をもたらした。
意志の力で、自由自在に旋風をコントロールできるようになったのだ。巨大な竜巻を出現させ、広範囲の雲を退けることもできる。つまり、青空をつくり出せるのだ。
農業が発展したこの地では、日照不足は一大事。“青空をつくり出せる”私の能力は重宝され、莫大な報酬を得た。
いつしか、『青空レディ』の噂が囁かれるようになった。
20歳を迎えた今、髪色が少しずつ鮮やかさを失い始めている…。
あと10年…いや、5年持つだろうか?この能力を使える内に、稼がなくては。10年、20年先を生き延びるために…
生き延びる?
私は、生きたいのだろうか?
つづく
★★★
ヒーローをつくるにあたって
娘が好きなレインボーカラー♡と、十勝っぽい要素を入れたかっただけなのですが…
あれれ?これじゃあ…
ダークヒーローじゃんか…
これ、出していいヤツだったのかな!?
★狂虎はTwitterでも、やりたい放題だょ★