家族を乗せた車は千歳市にある「支笏湖モラップキャンプ場」に到着した。ここは3年連続でキャンプに訪れている場所で、何を隠そう私が一番好きなキャンプ場である。
前の週に引き続きに二週連続でのカヌーキャンプとなった。
本当は二泊三日の連泊キャンプがしたいのだが、休みの都合が合わないので仕方ない。むしろシフト勤務なのに二週連続で週末に休みが当たってることに感謝しなくては。ありがとう上司。
ここに初めて来たときは友達と一緒だった。
お盆の激混みの中でのキャンプだったので、隣のテントの距離が数メートルしか取れずフェス並みの混雑だった。これほど混んでいるキャンプは初めてだったが、すぐ隣にテントを張っていた人と一緒に焚き火を囲んで酒を飲みながら夜を明かすという面白い経験ができた。この人曰く、ここは混雑時なら1人で来ても楽しめるそうだ。
そんな中でも支笏湖の夕日は素晴らしかった。喧騒を忘れる美しさだった。
2回目は家族で来た。
ここのキャンプ場の良さ、あの夕日を家族にも教えたくて2年連続で訪れた。
ただ前年の様なすし詰め状態は避けたかったので、息子の夏休みの平日に合わせて来た。平日の支笏湖は予想以上にガラガラで目の前に広がる湖をストレスなく自由に遊ぶことができた。平日サイコー。
テントを設営後、スワンボートに乗ったり、近くの温泉街を散策したり、遊覧船に乗ったり、湖の浅瀬で魚を捕まえたり、スコップで湖に流れ込む小川の流れを変えたり、そこに捕った魚を放したりと息子と一緒にずぶ濡れになりながら楽しんだ。
中でも遊覧船はお勧めで、水質の良さを証明する素晴らしい透明度と、湖がエメラルドグリーンから急に支笏ブルーと呼ばれる青色に変わる瞬間を是非見て欲しい。船に乗って最初に出迎えてくれる魚の数も圧巻だ。
やがて日が落ちてきて待ちに待ったサンセット。
たくさんのキャンパーが湖畔から夕日に染まる支笏湖を楽しんでいると、すぐ隣のテントの家族は持参したカナディアンカヌーに乗り込み、静かに湖へ入っていった。湖畔からではなく湖上であの夕日を楽しんでいた。これが「サンセットカヌー」ってヤツなのか…。
私たちは美しい夕日と景色の一部となったカナディアンカヌーを暗くなるまで眺めていた。
そして3回目となった今年。
私もカナディアンカヌーを持参してきた。昨年のあのキャンパーの様に優雅に湖に繰り出し「サンセットカヌー」を楽しんでみたい。そして景色の一部になろうじゃないか。
さぁ、今年もこの支笏湖キャンプを存分に楽しもう。今年は何して遊ぼうか?
散々遊んで、待ちに待った夕暮れ。
沈んでいく夕日が湖面に映り始め、次第に大きさを増していく…
私『さぁ、そろそろ行こうか』
我が家の3人は持参したカナディアンカヌーにパドル3本と釣竿3セットを積み込んだ。
湖畔からはたくさんのキャンパー達が湖に映る夕日を楽しむ中、私たちは静かに湖上に出ていった。そして気持ち急ぎ足でパドルを漕ぎ進めた。
嫁『夕方の方が釣れるんでしょ?』
息子『絶対釣ってやる!』
私『おーその意気だ!』
なんか思ってたのと違ったが、これもまた楽し。
(つづく)
ここでは十勝でひっそりとカナディアンカヌーを始めた記録をレポートしていきます
つづきはこちら
28.「カヌーキャンプ in 支笏湖(千歳市)② 〜 アンカーの実力」
■「モラップキャンプ場」
北海道千歳市 支笏湖温泉