北海道十勝と言えば、皆さんどのような景色を思い浮かべるだろうか。
果てしなく続くパッチワーク状の畑、まっすぐな防風林、はるか遠方には日高山脈の山並みが…
帯広駅構内/「オカモトグループ」電光ポスター
↑この写真のような、めっちゃ広大な十勝平野を思い浮かべる方も多いのではないか。そう、我々が住む十勝は、北海道の中でも特に北海道らしい「これぞ北海道!」という景色が広がっているのだ。
ちなみこの写真素材は、十勝観光連盟が所有する景観写真の一つ。観光パンフレットやポスター等にもよく使われているので、街で見かける機会も多いはず。
ここにも、
帯広駅構内/十勝PRポスター
そこにも、
Web/デスティネーション十勝
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あそこにも!
Web/北海道観光公式サイト GoodDay北海道
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こっちにも!
Facebookページ/十勝観光連盟
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ここもかっ!!
Web/LANTERN- ランタン -
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こんなところにまで!?
各種チラシ・パンフレット
※まだまだありそうだったけど、キリがないのでこれくらいにしておくねっ!
使用頻度…高っ!
もはや、十勝といえば、この写真!と言っても過言ではないのではないか。
筆者もドローンでの空撮を一部社業としているゆえに、同じような景観の撮影依頼が舞い込む事もしばしばある事だが…、ふと「この写真は、どこで撮影されたものなのだろうか。」と、気になってしまった。
いつか私も同じ場所で撮影してみたいと…。そして売りたいと…。
一度気になってしまうと調べずにはいられない。
決して暇なワケではないのだが、これを機会に探ってみることにした。
Image © Google JP
そんな時、頼りになるのがこちらの「Google Earth」先生。
※著作権表示も忘れずにっ
まずは写真にヒントになるものがないかと眺めていると…写真左手前に曲がりくねった道を見つけた。これは特徴のある道だ。これを目印に探すことにした。
見る人が見ればあっという間にわかりそうなものだが…うーむ、ワタシワカラナイ。マップを確認すると、ここまで広大なパッチワーク状の畑が広がる地帯は…帯広清川、芽室、鹿追、士幌付近が、いい感じに怪しい。
Image © Google JP
この中から探すのか…広いな十勝!
手始めに帯広清川付近から調べてみるが…なにせ広大すぎるゆえに見つからない。しかも写真ではどちらに向いているのか、方向が全然ワカラナイ。
探すこと1時間。見つからない事、↗ ウォーリーの如し。
次は鹿追方面。さらに探すこと1時間。まるで迷宮に迷い込んだ感覚だ。似たような道に、似たような畑、畑、畑…。右も左もワカラナイ。
これでは拉致がアカナイ。何かヒントは無いかと、もう一度写真をじっくり見つめる…と、遠方右奥に、かすかにスキー場らしきモノが見えるではないか。これは…メムロスキー場? ヒントを得たところで、帯広方面から芽室方面を見渡す景色、とアタリをつける。
そして、さらに探すこと1時間…。もう畑を見るのが嫌になってきた。こんな企画を始めてしまった事に後悔をし、一体自分は何をやっているのかと、自問自答を繰り返す。
かつて本田宗一郎は言った。「時間だけは神様が平等に与えて下さった。これをいかに有効に使うかはその人の才覚であって、うまく利用した人がこの世の中の成功者なんだ。」と。この時間があれば他に何かできたのではないかと。神経を擦り減らし、もうやめようと諦めかけていた、その時であった!
遂にあの曲がりくねった道を見つけたのだ!そして、その遠方にあるメムロスキー場までもっ!
その絶景がこちら!
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Image © Google JP
見つけたのは帯広市大空町から少し南西に位置する場所だ。完全に景色が一致したっ!
●Google Earth
https://earth.app.goo.gl/4dptDd
Google Earth先生によると、その撮影高度は600m~800m程度だという。これはドローンでの撮影は無理だ。セスナか、ヘリをチャーターしなければならないだろう。
十勝を代表するこの素晴らしき絶景写真は、簡単には撮影できない貴重な写真であった!
↓ちなみにサムネイルで使用している写真は、士幌町で撮影した空撮写真。ここからの景色もなかなか乙ですぞ。
※ドローンでの空撮については、航空局はじめ関係各所に許可を得て行っています。