朝野球チームで一緒にプレーするT先輩と、カヌー2年目の私が「カヌーの聖地釧路川」を流れる計画が完成した。
と、その全貌を紹介する前に、まず釧路川ってどこ?、なぜ聖地と呼ばれるの?ってことに触れたいと思う。
釧路川は弟子屈町にある屈斜路湖(砂湯キャンプ場もある湖)が源流になっていて、そのまま南方向に流れ、弟子屈町(市街地)→標茶町→釧路市→海(太平洋)へと繋がる一級河川である。
釧路川って言ってるのにスタートは弟子屈町というのは知らなかった……
釧路川の全長は154kmに及ぶとてもとて~も長い川。
にも関わらず途中にダムが一個も存在しないので、湖から海までカヌーだけで流れることが可能(※)になっている。
(※)現在は河川工事中のため全通は不可
そして釧路川のほとんど(市街地周辺を除く)が人の手による護岸整備などがされておらず、川の景色は大自然のままとなっている。
そんな雄大な自然の川を求め全国からたくさんのカヌーイスト達が集まってくるため、釧路川は「カヌーの聖地」と呼ばれている様だ。
さて、今回私たちがやろうとしているカヌーツーリング。
今回は車が1台しか無いので、以前紹介したカヌーツーリングする際の移動手段はそのまま使うことは出来ない。そこで今回は公共の交通手段も利用することにした。
それでは、ここからは実際に行った工程を時系列で紹介していこうと思う。
さぁ、はじめようか。
午前2時。
車に積んだカヌーやキャンプ道具の最終チェックをしていると、T先輩が現れた。
「ヨシ!行こうか!」
まずは自宅近くのコンビニで朝食と飲み物を買った。
天候はあいにくの雨だったが、晴れ男×2というなんの根拠もない力を信じて、スタート地点となる屈斜路湖へ向かって車を走らせた。
予報通りの雨。到着する頃には雨が上がっていることを祈る
帯広がら屈斜路湖まではおおよそ3時間程(休憩なし)
午前5時。
途中、急に鹿の親子が車の前に飛び出してきて急ブレーキを踏むハプニングもあったが、無事に屈斜路湖まで到着。鹿コワイ。
屈斜路湖につく頃には雨は上がっていた
予定よりも早めについたので余裕をもって準備ができた
スタート地点となるこの場所にカヌーとパドルを置き去りにし、この日のゴール地点に設定した「摩周温泉(道の駅)」に車を置くため、早々とこの場を後にした。
屈斜路湖から「摩周温泉(道の駅)」までは車で15分程度
ゴール地点に向かう途中で良さげなポイントを見つけ釣りを楽しむ。だが全く釣れない。
今日のゴール地点の「摩周温泉(道の駅)」付近にあるカヌー発着場(画像左が釧路川)
車をゴール地点に置き下準備完了。あとはスタート地点に戻るだけだ。
このあとJRを利用するので、そこから最寄りの「摩周駅」(JR)へは徒歩で向うことにした。
「摩周温泉(道の駅)」から「摩周駅(JR)」までは徒歩で20分程かかった
スタート地点にはカヌーとパドルしか置いてこなかったので、それ以外の他の荷物(釣り具など)は持って歩くことになった。
何の躊躇もなく傘立てに竿を刺すT先輩。店内に持ち込むよりは良い気がした
始発まで駅の構内で本日2度目の朝食をとる
ローカルの「始発」には乗客がほとんどいなかった
「摩周駅」から「美留和(びるわ)駅」まで一駅。料金は230円。
列車に揺られること8分。
屈斜路湖に最寄りの駅となる「美留和駅」に到着。
THE 無人駅
午前7時40分。
「美留和駅」を出ると、T先輩が事前に予約していたタクシーが待っていてくれた。
「超」が付くほど計画的なT先輩に脱帽
タクシーに乗り込み、「美留和駅」からカヌーを置きっ放しにしている屈斜路湖へ向かう。あともう少し。
無造作に置いてきたカヌーを少し心配しながらタクシーで移動。料金は2700円程。
無事にスタート地点に戻ると、他のカヌーイスト達も出艇の準備をしていた。
と、ここまでが出艇するまでの全工程。
夜中の2時に十勝を出発し、この時点で8時を回っていた(すでに6時間経過)。
この方法以外にもやり方は色々ありそうだが、今回は色々な移動手段を駆使してスタートするまでの時間も楽しむことができた。
ライフジャケット着たまま釣り竿持って列車乗るなんてなかなかやれない
こうして私たちは、ようやくカヌーの聖地「釧路川」に流れ出した。
さぁ!いよいよ!
(つづく)
ここでは十勝でひっそりとカナディアンカヌーを始めた記録をレポートしていきます
つづきはこちら
52.カヌーの聖地「釧路川」を流れる(パート3)
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