問題となっていた練習場所も近場(自宅から車で5分)で見つかりひと安心。
あとは上手く漕げるように練習するだけ。
と、言っても資格やガイドを目指す訳ではないので、ここからは自己満足の世界。
風や波の穏やかな止水域(湖や池)なら問題なく乗れるレベルにはあると思うので、今後、湖を飛び出して流れのある川でカヌーを乗る時のための準備…といったところ。
話は変わって勤務先の話。
職場に短い時間だがパートとして働きに来ているK君という大学生がいる。一回り以上年下の彼の存在は前から知っていたが、これまであまり話す機会もなかったので、顔を合わせたら挨拶する程度の存在だった。
先日、たまたま二人になる機会があったので、なんとなく『サークルとか入ってるの?』と聞いてみたところ、思いがけない驚きの回答が返ってきた。
K『カヌー部です』
私『え?』
K『あ、カヌー部です』
まさかの「カヌー」というキーワードが出てきたことで彼への興味が一気に沸いた。
K君…キミは一体何者だ?
私『マジかッ!?俺も今年カヌー始めてさ!』
K『え?どういうことすか?』
私『この前カヌー買って、今練習中なんだけど…』
K『え?マジすか?買ったんですか?』
私『マジっすよ!釧路で買ってきた』
K『釧路っすか!』
驚きの連続による『マジ』連発でどこか会話も浮き足立っていた。
私『あ…』
そうだ…忘れるとこだった…
私『カヌーって…カヤックかい?』
カヌー乗りの大半がカヤック派で、カナディアン派はニッチな存在だということを。危ない危ない…ぬか喜びになるとこだった。一旦落ち着け俺。
いや、たとえカヤックでも良いじゃないか。同じカヌー乗りが近くに存在したというだけで十分!ラッキーと思わなきゃ。とりあえず、落ち着け、俺…
K『いえ、カナディアンです』
私『・・・!』
イターーーーーーっ!!
こんな近くにカヌー先輩いた!!
ワーーーッ!ヤッホーーーッ!!
K『カナディアンあまり人気ないんで、今サークル内でやってるの僕1人しか居ないんすよ』
と、少し申し訳無さそうにK君が続けた。
K君…キミは一体なぜそんな顔してるんだ?もっと胸張って言って良いんだぜ。さぁこんな感じに…
私『俺もカナディアンだよ!』
私は満面の笑みで親指をグッ!と立てた。
K『え?マジっすか!カナディアンですか!ヤバいっすね!』
私『や、ヤバいね!』
私も不馴れな若者言葉で応じた。
これまで興味の薄かったK君の好感と親近感が軒並み急上昇中だ。
私はここぞとばかりに質問を続けた。教えてK君!
私『サークルの練習ってどこでやるの?』
K『あー、知らないと思いますけど、親水公園ってのがあって…』
私『親水公園って帯広の?東の?』
K『あ、知ってるんすか?』
私『俺もそこで練習してるよ。1人で(笑)』
K『マジっすか?ヤバいっすね(笑)』
私『ヤバいよね!』
最後の『ヤバい』はどっちの意味なのかは正直わからなかったが、身近にカナディアンカヌー乗りの知り合いができた事は嬉しい出来事だった。
その後、K君からサークルには40人程在籍していること、親水公園では月・水・金という頻度で練習をやっている事などを教えてもらった。
私『今度遊ぼうよ!』
と、私は一回り以上年下のカヌー先輩と遊ぶ約束をした。色々と教えてもらおう。カナディアンカヌーの技術を。十勝でのカヌーライフを。
さぁ、面白くなってきたぜ。
(つづく)
ここでは十勝でカナディアンカヌーを始めた記録をレポートしていこうと思います
つづきはこちら
19.「事故!カヌーギロチンした話【安全なカヌーの降ろし方を紹介】」