JRの在来線はもう少し時間がかかりそうだが、飛行機、高速道路、路線バス、都市間バスは復旧しており、急速に平時を取り戻しつつある。
十勝管内においては宿やツアーのキャンセルが相次いでいるそうだが、仕事や旅行の予定がある人は是非、「来る方向で」検討してほしい。
「北海道胆振東部地震」という名前がついている事を知ったのは、電気が復旧した昨夜の事。
平成最後の夏の終わり、9月6日の3時過ぎから、9月7日の15時過ぎまで、我が家では36時間ほどの停電があった。
本記事では、停電時、我が家で活躍したグッズ達をランキング形式で勝手に紹介させていただこうと思う。
アフィ屋ではないのでリンクは貼らない。欲しくなったら自分で調べてほしい。
1位:ラジオ
「FMマルチステーション」
2年ほど前、有事に備えて購入したコイツだが、2年間は枕元で「時計」としての人生をまっとうしていた。
9月6日の3時40分ころ、FM JAGAの上野山さんが登場してから、復旧後の夕方まで約40時間、我が家でFM JAGAを流し続けてくれた。
ちなみに買ったときに入れた電池を交換しないまま、2年後に40時間のノンストップラジオ運転を経て、まだ動いている。
また、LEDライトまで付いているのだが、LEDライトが付いていることを思い出したのは明るくなってからだ。
これはAmazonで1,500円ほどで購入したものだ。「FMマルチステーション」で調べてみてほしい。
難点がひとつあり、ユーザーインターフェースがク○がつくくらいわかりにくい。説明書を無くさない自信がある人にはおすすめだ。
「AMラジオ」
前述のとおり、我が家ではずっとFM JAGAを流しっぱなしにしていたのだが、AMラジオがあればNHKが聞けるので、札幌などの状況や、停電に対する政府の対応などが聞ける。
なぜか2つあったので、ひとつは友人宅で活躍した。
2位:モバイルバッテリー
過去に活躍していたモバイルバッテリー達なども、かき集めてみれば5個ほど出てきた。
常用してるものはフル充電だが、過去に使っていたものも、そんなに放電することなく意外と残量が残っていたのには驚いた。
私は、自宅にある3台のノートパソコンから、モバイルバッテリーを充電して外出に備えた。
容量的にスマホ5台くらい充電できるバッテリーを確保することができたが、効率的にはノートパソコンから直接スマホを充電するほうがいいとは思う。
3位:LEDランタン
キャンプ道具からは、LEDランタンが登場。ガスなどを燃焼するタイプのものは、屋内では危険なので使わない。
単一/単二電池は保管場所を食うので、単三/単四電池を使うタイプがいいと思う。
手持ちの懐中電灯は、”口にくわえる”ことができるくらいの小さいサイズがおすすめ。口にくわえることで、明かりを照らしながら両手で作業できるからだ。100円ショップのやつで十分だ。
「手回し式ライト」
これは、数年前、筆者が東京で3.11の地震で被災した時に、前職の職場から支給されたもの。
電池不要で、グリップをグリグリ握ることで充電できて、LEDが光る。
これを子供に渡すのがポイントだ。子供はLEDライトを点けて遊びたがるが、大人としては電池の無駄使いは避けたいところ。これを渡しておくことによって両者の不安は解決する。
4位:ガスコンロ
キャンプ用のバーナーを登場させようかと思ったが、自宅用では彼がエースだ。
我が家ではキャンプ道具の燃料系はすべてガスカートリッジで統一していて、ガスカートリッジの在庫も5本あった。
北海道など自然あふれる地域で暮らす人たちは、サバイバルレベルが平均的に高いのは当然だが、SNSではキャンパー達が一様に楽しんでいたように思える。キャンパー、強い。
5位:ガラケーと、SIMフリータブレット
職場ケータイとしてガラケーを持っていたのだが、彼は電池が1週間くらい持つ。消費電力の高いLTEが死んでも、FOMAは生きてる可能性もある。緊急連絡用としては最強だ。
SIMの挿さるタブレットも役に立った。電池容量が大きいため、彼も2日間くらい持つ。普段はテザリング&nasne録画持ち出し用だが、今回はメインスマホの電池を節約するのに、かなり重宝した。
停電が長引くと、各キャリア基地局のUPSが順次切れ、停電発生後20〜24時間くらいで次々に圏外へと陥る、ということが今回の教訓だ。
なかにはずっと通信できている人がいたようだが、某キャリアの中ゾーン基地局の近くに自宅があった幸運な人だろう。
また、帯広には有事72時間想定UPSを積んだ大ゾーン基地局がない。(北海道には札幌、旭川、釧路にしかない)
停電後、24時間で圏外となる。これは覚えておいてほしい。
スマホのバッテリーを節約しても、圏外になってしまっては、ただの文鎮だ。
とはいえ、メインスマホの電池が減っていくと精神的にも磨り減っていく。メインスマホを節約しながら調べ物ができる、バッテリーが大容量なSIMフリーのサブ端末が一台あったら安心だ。
冒頭にも書いたが、帯広市は急速に平時へと戻りつつある。
スーパーなども通常営業しているが、アイスがない。
停電前、冷凍庫にストックしていたアイスは、溶ける前にと手分けしてみんなで食べてしまった。
アイス食べたい。