鉄道を写真に収める撮り鉄(トリテツ)という言葉が騒がれて久しいが、
その中に鉄道を空撮に収める空鉄(ソラテツ)というニッチな分野があるのをご存じだろうか。
かくいう私の息子も大の鉄道ファンであり、踏切の遮断機が下りると大興奮するタイプである。
毎晩同じ時刻になると近所の駅へよく通ったもので、通過する列車を見ては大はしゃぎをしていたものだ。
そんな息子の誕生日に、空撮した列車の写真を贈ろうと考えていたのだ。
今回ソラテツに挑戦するのは、札幌⇔釧路間を運行するJR北海道の特急列車「スーパーおおぞら(キハ283系)」。コバルトブルーのボディに緑と丹頂鶴の赤を組み合わせた北海道らしい姿。昔から馴れ親しんではいるが、改めて見るとめちゃカッコいい。
写真は帯広から札幌駅に向かう「スーパーとかち(キハ261系)」。
スーパーおおぞらとは似て非なるものなり。
余談だが、息子が大好きだったスーパー戦隊シリーズ
「烈車戦隊トッキュウジャー」は列車や鉄道をモチーフとしており、
トッキュウ2号「トカッチ」の由来はこの「スーパーとかち」である。
札内川橋梁。河川敷は子供たちの遊び場となっている。
時刻表を片手に近所の札内川橋梁へ向かう。
13:34釧路発のスーパーおおぞら8号は池田駅を14:51に発車し、帯広駅に15:08到着する。
この間に今回の撮影スポットである札内川橋梁があるのだ。
列車の最高時速は110km。ドローンの飛行時間は約10分。
安全面を考慮し、入念なシュミレーションを行う。
一発勝負の緊張感の中、通過時刻を予測し準備は完了。
あとは列車が近づいて来るのを待つ。待つ。待つ。
そして…
遠方から踏み切りのカンカンと鳴る音が聞こえてきた。
パシャリ!
橋上を渡る列車を写真に収めることに成功した!
晩秋の景色の中、その堂々たる走りに改めて感動!
あれ?影で暗くなっちゃった?反対側がベストだったかなと(反省)
写真をトリミングし、ポストカードにしてプレゼント。息子は大喜びだ。
これにて今回の任務は完了とする。
…だがソラテツの道は、まだまだ奥が深いようである!
※ドローンは航空法を遵守し安全に飛行させています。