え?今年のGWは何連休かって?
2連休ですけど何か?
羨ましくなんて…
そんな今年のGWは、前半こそ少し雨がチラつく日もあったが、後半は気温もグングン上がりまさに行楽日和となったここ十勝。
昨年に続きGW前(4/28)にはすでに桜の開花が宣言されていたこともあり、花見を楽しんだ方も多いかもしれない。
我が家も貴重なGWの休みに何をしようか!と考えたとき、すぐに思い立ったことは…
カヌーに乗りながら花見をしたい!
という計画だった。
遊園地に行きたい息子よゴメン。お父さんはカヌーに乗りたい。
桜は近所でも見れるが、カヌーに乗っての水上花見を是非やってみたかった。 こうして家族で初めてカヌーに乗った思い出の屈足湖(新得町)へ向かう事にした。
屈足湖は自宅から時間にして1時間くらいの距離。無理なくカヌーが楽しめるカヌーフィールドとしてこれまで何度も訪れた。
今年もここから始めることは、なんとなく決まっていたような気がする。
ここ屈足湖は十勝川をせき止めて、灌漑(かんがい)と発電の共同ダムとして作られた人口湖だ。
周辺にはガンケと呼ばれる大地をスパっとぶった切った様な崖がいくつも現れる。
大きいものでは幅90メートル高さが100メートルにも及ぶものもあり、遠目からでも壮大な景観を望むことが出来る。
このガンケはアイヌの人々から「カムイロキ(神の座)」と呼ばれ、人々が近付いてはならない神聖な場所とされていたそうだ。
そしてそこにある大きな洞窟にはフレウという巨鳥が棲んでいたとされ、毎日海からクジラや魚類を取ってきてここで食べて骨をばら撒いていた。さらにはこの穴に入った人間は二度と出てくることはなかった…という伝説(アイヌ民話)が残されている。
海?クジラ?
どんだけデカいんだ…
このことは江戸時代に探検家・松浦武四郎のトカチニッ・・・否、「十勝日誌」によって世に広く伝えられたようだ。
そんな伝説が残されたこの地は現在ではパワースポットとしても知られているみたい。
全然知らなかった…
正味3時間ほどのカヌー開きだったが、この地の歴史を知ってから乗ったカヌーは少し雰囲気が違った。密かにフレウの巣(洞窟)を探しながらカヌーしていたことは家族には内緒だ。
嫁や子供の理解もあって、すっかりと我が家の遊びに定着したカナディアンカヌー。 カヌーの上から見たことない景色を目にしたり、家族や友達とゆったりと釣りを楽しんだり、今ではカヌーを始める前には全く見向きもしなかった野鳥や植物にも少しずつだが興味が出てきてしまった。
あぁ、良い双眼鏡が欲しい。
そんな新しい趣味が増えそうな予感を感じながら、今年もカヌー始めます。
(つづく)
ここでは十勝でひっそりとカナディアンカヌーを始めた記録をレポートしていきます
つづきはこちら
46.カヌーツーリングのための6手順