筆者は、士幌町の道の駅(ピア21しほろ)が好きである。
心が和む温かい雰囲気と、「CAFE KANICHI 寛一」のコーヒー、そしてあの濃厚ソフトクリームは、それだけを目的にしても良いくらい、美味しい。
う、うまっ……。
クリーミーでコクのある味わいを堪能した後は「Aコープ 士幌店 ASPO」で「1000gの巨大ハンバーグ」を購入するのが、我が家のお決まりドライブコース。
売り切れ必至で購入できないこともしばしばだが、入手の喜びはひときわ!その日の晩は決まってハンバーグ祭りだ。
さて、そんな王道コースから少し外れ、面白いものはないかと、ぶらぶら街探索( ^ω^ ) 士幌町役場方面に差し掛かるところで、とある建物を発見した。
「ここはなんぞや?」
見るからに堅牢で立派な建物である。
入口には「農協記念館」と書かれている文字。名前から察するに、農協関係の資料が収められている施設だろうか?
だが、日曜の昼下がりにもかかわらず、広い駐車場には一台の車も無い。調べると、土・日・年末年始は休館らしい。
農協記念館とは、
士幌町農協の歴史や各種事業、そして今日の士幌農業を築いた太田寛一氏の業績を展示等で紹介すると共に、士幌の農業と農協を多くの人に理解していただくことを目的に建設。また、士幌町農業協同組合創立80周年記念事業の一環として、太田寛一氏と共に士幌町農協を築いた安村志朗氏の記念室を増設した。
JA士幌町公式サイトより
少しお硬い感じの記念館?と思いきや、下記情報によると、館内にある展示スペースはお子様も楽しめる内容とのこと。
【参考リンク】士幌町地域おこし協力隊ブログ
https://ameblo.jp/shihoro-chiikiokoshi/entry-12255905813.html
道の駅にある「CAFE KANICHI 寛一」の名の由来である太田寛一氏の業績も展示されているという。これは、「是非とも行ってみたい!」そう心に誓い再訪を願ってこの地を後にしたのだった。
農協記念館 潜入レポ!
それから数ヶ月後の平日、息子たちの休校に合わせて会社をズル休みし、その機会を得たのだ。
だが、平日だというのに今回も駐車場に車が無いではないか!
「そんなバカな! 一体いつ空いているんだ~!!? 」
むむっ? よく見ると、奥に車が2台停まっている?
これは…
もしかすると管理人様のお車なのでは?
だとすると……館内は貸切天国か!??
期待に胸を膨らませ、いざ入館!
受付カウンターで入館者名簿に記入し、無事入館できた(涙)
うれしいことに、入場無料!!
そんな館内では想像を覆す、思わぬ光景が!!
「えっ??なにこれスゴイ!!」
当館のメイン会場である「士幌農業体験ホール」は予想外の広さと豪華さだった。
まず目に飛び込んできたのは士幌町の巨大なジオラマ。ボタンの操作に合わせジオラマ上のライトを点灯させるタイプ。かなり緻密に造られていて、面白い!
畜産と酪農のコーナー。奥に君臨しておられるのはミルクパーラー(搾乳)システムを紹介する、実物大のお牛様の模型だ。リアル!
お子様目線の図。
大迫力である!
この他にも、ホール内には士幌農業に関する知見が、視覚的にわかりやすく展示されていた。
士幌町ポテトビジョンでは、収穫されたじゃがいもが加工を経てポテトチップスになっていく勇姿が見られる。これを見た後は、ポテチが食べたくなること間違いなし!
帰りにASPOで箱買いだ!
農協記念館には、「士幌農業体験ホール」の他に、「安村志朗記念室」と「太田寛一記念室」がある。
「安村志朗記念室」の入口にある一枚の写真。近づくと……
実はモザイク写真となっていて、小さい写真の集合で作られていた。士幌町に関わる方々の写真だろうか…
安村志朗氏は、今日の士幌農業を支える思想基盤を作った先駆者として、歴史にその名が刻まれている。
そして筆者が特にオススメしたいのが、「安村イムズ」を知ることのできるジオラマ模型とプロジェクションマッピングだ。
この模型に映像を投影することで、時間や情景の変化をうまく表現している。
う~ん、時間が足りない。。。ゆっくり見たい。
模型の隣で上映されていたのは、壁に投影されるタイプのプロジェクションマッピング。
映像は士幌農業の重要シーンをストーリー仕立てでわかりやすく再現。そこにいる臨場感を味わうこともでき、子供でも楽しめる内容だ。
そして隣にあるのが、めちゃな立派な作りの「太田寛一記念室」。
太田寛一氏とは、
よつ葉乳業の創業者であり、酪農家のための理想郷を求めた偉人である。
あのNHK朝の連続テレビ小説「なつぞら」の登場人物のモデルになったとも言われているお二人…
「なつぞら」を観てから行けば、より楽しめること間違いなし!
いやぁ~、楽しかった( ^ω^ ) 良い意味で予想を裏切られる大変満足な結果となりました。ありがとうございました。
ここを訪れた後の、
道の駅でいただくコーヒーは、またいつもと違う、格別の味でありました。
農村ユートピア最高〜!
https://pia21shihoro.jp/#facility
● 士幌町「農協記念館」
営業/9:00~17:00
定休/土・日・年末年始
住所/北海道河東郡士幌町字士幌225番地20
電話/01564-5-3511
HP/http://www.ja-shihoro.or.jp/hall/
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