今年(2018年)の8〜9月の天気も、やはり雨だらけ。下記のカレンダーは、1時間に1mm以上の降水があった日に傘マークをつけてある。
8月は本当に雨だらけ。9月は週末に降られており、記事執筆時点の明日(9/30)も台風接近により雨は確定だろう。
9月の週末で土日ともに晴れた週末は15〜16日だけ、ということになる。そして、実は16日も、実はウェザーニュースの天気予報では降水確率50%だったのだ。
これではキャンプに行けない。夏の終わり、この最高の季節にキャンプに行けないのは辛い。
いくつかの天気予報サービスを見比べてみるとわかるのだが、予報が異なっている。そして、どのサービスが最も「的中率」が高いのか、検証してみたくなってしまった。
最初は軽い気持ちだった。。
過去の気象データは気象庁のホームページからいつでも入手できる。しかし、過去の「予報データ」はどこにも残っていない。つまり、「予報が当たったのかどうか」を検証するには、毎日サイトに訪れ、そこに表示されている「天気予報」を自分で記録しておくしかないのだ。
ということで、Googleスプレッドシートのスクレイピング機能を使って、GASで毎日1回だけ(1回だけなので許してください)、データをチェックするプログラムを作り、下記のアルゴリズムによって「的中率」つまり「予報との誤差」を算出するプログラムを作成した。
・比較対象4サービス
(1) 日本気象協会(tenki.jp)
(2) ウェザーニュース(weathernews.jp)
(3) 十勝毎日新聞社電子版(kachimai.jp)
(4) 気象庁(www.jma.go.jp)
(1)と(2)は筆者が普段から使っていて、アプリもインストール済み。(3)は十勝では見てる人が多そう、ということで採用。(4)は全ての天気予報サービスの本家本元だ。
ちなみに、天気予報は「気象業務法」という法律によって制限されており、「気象庁」以外の事業者が天気予報をするには認可が必要だ。
今回の比較対象のうち、日本気象協会とウェザーニュースは認可取得済みだが、十勝毎日新聞社は取得しておらず「株式会社気象サービス」という事業者よりデータの提供を受けている(らしい)。
参考
・予報業務の許可事業者について
・株式会社気象サービス
計測方法
・予報エリアは「帯広」とする
・計測期間:8月21日~9月28日(39日間)
・昼休み(12時台)時点における、翌日の予報がどれくらい当たるかを調査
・「降水確率」と「最高・最低気温」とで分けて算出
・1mm/h 以上の雨が降ったか、降らなかったか
・降った場合は「最も降った時間帯」の降水確率を「高く」設定していたサービスが勝ち
→ 100%に近いほど「精度が高い」とする。
・降らなかった場合は「1日の平均降水確率」を「低く」設定していたサービスが勝ち
→ 0%に近いほど「精度が高い」とする。
・最高・最低気温はそのまま実測値と予報との気温差を誤差とする
結果発表
・降水確率「的中率」
【1位】日本気象協会(tenki.jp)
予想誤差合計:812.5%(1日あたり平均20.83%の誤差)
【2位】十勝毎日新聞電子版(kachimai.jp)
予想誤差合計:900%(1日あたり平均23.08%の誤差)
【3位】気象庁(www.jma.go.jp)
予想誤差合計:905%(1日あたり平均23.21%の誤差)
【4位】ウェザーニュース(weathernews.jp)
予想誤差合計:1210%(1日あたり平均31.03%の誤差)
・最高・最低気温「的中率」
【1位】気象庁(www.jma.go.jp)
予想誤差合計:86.9℃(最高・最低平均1.11℃の誤差)
【2位】日本気象協会(tenki.jp)
予想誤差合計:87.9℃(最高・最低平均1.13℃の誤差)
【3位】ウェザーニュース(weathernews.jp)
予想誤差合計:91.7℃(最高・最低平均1.18℃の誤差)
【4位】十勝毎日新聞電子版(kachimai.jp)
予想誤差合計:95.3℃(最高・最低平均1.22℃の誤差)
結論
降水確率は tenki.jp のアプリでチェックし、最高・最低気温は気象庁のサイトでチェックするのがいい、という結果となった。
そして、降水確率はどのサービスでも平均で20~30%くらいの誤差がある。つまり、予報が降水確率30%でも降らない可能性が十分にあるということだ。
また、最高・最低気温の予想誤差は、1℃くらいしかない。各社、かなりの精度なのでどこのサービスを使っても大差ないだろう。
今回、軽い気持ちから始まったこの調査だが、思いがけず手のこんだ検証となってしまった。どんだけ時間かけたんや・・・
検証アルゴリズムも、平均値の誤差で取るかどうか、前日の昼時点でのデータがいいのか、など課題は残っている。
実際、ウェザーニュースはかなりの頻度で予報を更新しているため、最新の予報をこまめにチェックしたりするには最適のツールだ。
さて、明日も雨だ。家で何しよう。
キャンプ行きたい。