人里離れた“ディープな秘湯”と聞くと…ワクワクしてこないかい?
筆者?もちろんワクワクしているよ!!
ここは然別峡(鹿追町)の山間部奥深くに佇む一軒宿「然別峡 かんの温泉」。その昔、多くの湯治客から「治らぬ病なし」と言われた100余年の歴史を誇る名湯である。
さてさて、唐突に始まりました今夜のお話し、ナビゲーターは、トカチニッチ【公式】ローカルキャラクターの#神山おじさん。
ファンの皆様、大変長らくお待たせしました!
久しぶりの登場です( ^ω^ )
えっ!?誰も待っていない??(滝汗)
「ストレス社会」と言われるこの現代。日々の暮らしの中で、クタクタに溜まった疲労感を、豊かな自然に浸ってリフレッシュさせよう!そんな思いで集まった男三人衆が、秘湯を求めて辿り着いたのがこの「かんの温泉」だったというワケだ。
しかしながら、
今回は少々気がはやって、到着したのが早すぎちゃったみたい。
今はまだ午前11時。
このまま1時間待つのももったいないと、辺りをぶらぶら散策してみることにした。
川辺に下りてみると…えっ?こんな山奥に??と、おぼしき施設が見えてきた。
そう、ここには「かんの温泉」の他に「然別峡野営場」という名の、知る人ぞ知るキャンプ場があるのだ。雄大な大自然に美しい渓流風景の中、キャンプと一緒に川遊びや虫捕り…渓流釣りなんかも楽しめちゃう。そして、この奥にも無料の野営露天風呂があると言うのだが…。
恐る恐る、管理棟におじさんに聞いてみた。
筆 者 「温泉に…入ってもいいですか?」
管理人 「あいよぉ~どんぞぉ~ご自由にぃ。」
筆 者 「ありがとうございます!ところで、この川は釣りをしても大丈夫ですか?」
管理人 「自由に釣ってもいいぞぇ~。ただし!あんまり釣れないんだどもな。ヒャッヒャッヒャ!」
こんないきさつ通り、
温泉入浴と、釣りのご許可もいただけた。
旅の出発まぎわに‟念のため”にと、車の後部座席に忍ばせておいた釣り竿がここで役に立ちそうだ。少しの間、川の様子を探ってみることに。
それにしても「然別峡」と言うだけあって、山間の渓流めいた岩肌と、岸辺に影を落とす草木のなんと美しいことか。懐かしくて、ちょっと切ない夏の物語…まるで「ぼくのなつやすみ」のゲーム中のようなリアルな情景である。
●ぼくのなつやすみ
https://www.jp.playstation.com/scej/title/bokunatsu/
田舎のおばあちゃん、
元気にしているかなぁ!!?(涙)
1本の釣り竿を交代で使用する、中年のなつやすみを楽しむおっさん達。
一人は釣りに集中し、
もう一方は即席のカメラマンとなる。
「いいねぇ~、いいねぇ~!」
傍から見ると、変態である。
しかし、2~3回アタリはあれど、釣りあげるまでには至らない。魚影を探して川をどんどん釣り上がっていく。
「次は釣ってやるぜ」とニヒルな笑みを浮かべる神山おじさんの図。
キャンプ場を通り過ぎ川辺に戻ると、いかにも釣れそうな水の落ち込みがあるではないか。
「ここは釣れそうだなぁ」
と、その奥に例の野営露天風呂を発見!
「お~こんなところに!!どれどれ、湯加減は…??」
「うん、イイ感じ!!」
せっかくの機会なので、入浴してみることにしたが…う~ん、これは…
控えめに言っても…、
最高としか言えないじゃないか!!
開放感たっぷりの大自然の中で川のせせらぎを聞きながらゆったりと湯舟に浸かる。
これぞ、我々が求めていた自然の癒しそのもの!!!
極楽浄土があるとすれば、ここの事を言うのではないか!?というワケで、しばし無の境地に浸るのである。
今は午後の2時。「かんの温泉」はまた次回の楽しみにしよう。
魚は一匹も釣れなかったけど、
ある種の満足感に満ち溢れて帰路につくのであった…。
終わり。
●然別峡野営場(鹿の湯)
所在地/鹿追町然別湖峡
https://www.town.shikaoi.lg.jp/shisetsu/sangyo_kanko/camp2/
※実際に訪れる際は熊対策をお忘れなく。