そしてたくさんの木材と共にこのプロジェクトのキーマン・ヨシ兄(職業:大工)が登場した。
『さぁ始めようか』
私は彼が仕事をし易いようにサポートに徹する。
『コーヒーどうですか?』
『炭酸もありますが?』
『お昼は何バーガーがいいですか?』
ヨシ兄から「そこ持っといて」と指示が出ればダッシュで向かい力いっぱい支え、「そこ打っといて」と指示があればインパクトでガガガッ!!とビスを打ち込む。邪魔になりそうな木片を見つけるとディズ○ーランドのスタッフも驚くほどの早業でそれを片付けた。
これまで彼らと物を作ってきて学んだ事がある。素人が必要以上に出しゃばると、邪魔にしかならない事を。本職(プロ)に声を掛けた以上、私はあくまで黒子に徹する。
事前に何度も打ち合わせをした甲斐もあり、作業は驚くほどスムーズに進んでいった。
ヨシ兄にかかれば…
『ドーーーーン!!』
なんと半日で完成してしまった。当初計画していた物より立派な物が出来上がった(余裕で2艇置けちゃうね)。
『大工仕事はココまでだ!』
と言い残し彼は去っていった。私は気持ちばかりのお礼(ビール)を渡し、感謝を伝えた。
そして残っているのが私の仕事。
・防草シート&化粧砂利の設置
・屋根部を作る
・木材に防腐剤を塗る
そう、ここからが本当のD・I・Y!!
『さぁ始めようか』
< 防草シート&砂利 >
カヌーポート足下の水捌けを良くする為に 、全体的に少し地面を掘り「防草シート」を設置し、その上に化粧砂利を入れる。防草シートはその名の通り雑草予防と、敷いた砂利が経年で地面に埋まってしまわない様にする狙いがある。
本当は掘った地面も水平にしたかったが、『どうせ砂利に埋まるしなー』、『道具が無いから転圧は省略!』と、プロ集団がいなくなった途端に精度の基準を一気に下げた。
< 屋根 >
屋根部は弟に「これで良いんじゃね?」と渡された資材を、言われた通りに設置してみる。必要な道具はすべてホームセンターで手に入る「入門用」で安く済ませた。
①下地剤と接着剤を塗る
②防水シートを屋根のサイズに切る
③屋根に接着
④ウレタンペンキで保護
ざっくり言うと、屋根部は防水シート(ゴム製)でグルっと包んだだけ。多少の雨漏りは気にする必要がないのでこれで十分。
最後に木材に防腐剤を塗って…
『ジャーーーン!!』
強力な3人のプロ集団のバックアップを全面に受け、これにてカヌーポートプロジェクト完了!!
(つづく)
ここでは、カナディアンカヌーを所有してさらには実際に水面を漕ぎ出すまでをレポートしていこうと思います。
つづきはこちら
13.「カナディアンカヌーやるのに必要な道具たち【道具リスト付】」