これはカナディアンカヌーの重さとしてはヘビー級(最重量クラス)と考えて良さそうだ。このカヌーを購入する際、心配事のひとつだったが「なんとかなるさ!」のお気楽思考で購入に至った。
買ってはみたがカヌーが重くて運搬が困難になり辞めてしまった、という話はカヌーあるあるで、たしか前のオーナーも「重くて買い換えた」と言っていた気がする。
実際のところ、無理をすればなんとかなる。
『せーのーでっ!ヨイショ――ッ!!』
と、気合いで運べないことはないのだが、無理の一歩先には事故や怪我が待っている。
そして起こってしまった。
私はカヌーを自分の首に落としてしまったのだ。
なぜカヌーを首に落としてしまったか。
話はこうだ...
カヌーを1人で運ぶときは、カヌーを担いで運ぶ。
一度カヌーを裏返して中に入り、カヌーのヨークという部分を肩に乗せて運ぶ。このヨークはカヌーの中心に付いているので、担いだ時にバランスが取れるように設計されている。
ここまでは良かった。
事故は担いだ後、カヌーを降ろす時に起こった。
カヌーを降ろす際、担いだ高さからそのまま地面に落とすとカヌーが痛んでしまうので、一度両足のモモにカヌーを降ろして仮置きする。そしてゆっくりとカヌーを地面に置く。これが一般的な降ろし方(だと思う)。
私はモモの上にカヌー移動する際に、手を滑らせてしまった
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支えを失ったカヌーは重力に逆らうことなく真下に落ちる
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私の頭がカヌーの内部に残ったまま
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カヌーの全重量が首に引っ掛かる
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結果、カヌーギロチン。
今日未明、北海道帯広市内を流れる帯広川付近で「男性がカヌーの下敷きになって倒れている」と、近くの住民から消防に通報があった。
この男性(36)はすぐに病院に運ばれたが、首の辺りを強く打っていて意識不明の重体。
通報した住民によると、この男性は最近よく1人でカヌーの練習をしていたとのこと。
警察はこの男性がどういった経緯でカヌーの下敷きになったのか事件と事故両方の面で捜査している…
なんてニュースになることは絶対に避けなくては。
当然、それから何日も首の痛みに苦しむことになった。ムチウチってやつさ。
そこで安全にカヌーを運搬する方法を考える。
真剣に考える。
①踏み台(ボックス)を用意
頭上より上に持ち上げられないので、自分が高くなることを考える
②カヌーを引き寄せる
③担ぐ
④踏み台から降りる
⑤カヌーの先端を地面に付ける
地面にカヌーの重さを分けてしまえば一気に軽くなる
⑥自分が後方へ下がる
⑦ひっくり返す
⑧カヌーを自分のモモに乗せ仮置き
⑨優しく降ろす
これまでは、⑤・⑥の工程をしていなかった。これを実践してからは、翌日に変な部位の筋肉痛が起こらなくなった。
しばらくはコレでいこうと思う。
(つづく)
ここでは十勝でカナディアンカヌーを始めた記録をレポートしていこうと思います
つづきはこちら
20.「友達とカヌーデビュー」