先日記事にした『小さな鉄道博物館 十勝晴駅』。
実は、『十勝晴駅』を訪れる前に“現場”で予習を行う計画でした。
予習を思い付いたものの、下調べを怠ったワタクシ。
たのしみにしていた現場(タウシュベツ川橋梁)では、“水没中”を確認するのみとなりました。
↑なんと、現場で見損ねた『タウシュベツ川橋梁』の模型が『十勝晴駅』に!!!勾配まで正確に再現されているらしい。
残念ながら、本物の『タウシュベツ川橋梁』※の撮影は叶いませんでしたが…
鉄道遺産は意外と身近! “現場”はここだけじゃないゼッ!!
というワケで、他の現場をいくつか訪ねてまいりました。
その中から、今回は『十勝三股駅』をご紹介したいと思います♡ ふぁお~
※埋蔵氏がGoPro FUSIONで収めた『タウシュベツ川橋梁』の冬の姿は こちら
『十勝三股駅』とは
『十勝三股駅』は、旧国鉄士幌線の終着駅として1939年(昭和14年)に開業しました。
当時は、林業が盛んで人口も増えていった時代。
1950年(昭和25年)には森林鉄道となり、営林局の貯木場が設置されました。
↑音更森林鉄道の木造修理庫。現在は半壊状態で大変危険×
しかしその後、林業の衰退に伴い駅周辺の人口が減少。1978年(昭和53年)には 糠平駅 - 十勝三股間 がバス代行となり、事実上の廃駅に。
国鉄民営化直前の1987年(昭和62年)、士幌線は全線廃止となりました。
わずかな痕跡
食事をしつつ駅の情報を集めようと思っていた『三股山荘』が11月までお休みだと(現場で)分かり、店の奥に広がる草原を彷徨っていた我々。
広い!もしや、この辺りが貯木場だったとか?!
ん?外来種であるルピナスの群れ…文明の名残を感じる。
【気になる資料】
3.計画調査 3-1.自然条件 - 環境省
表 3-2 十勝三股で確認された外来種一覧
こちらの小川に架かっていた橋は、“今にも折れそう”な板。ここは自然が優位。奥に行ったら戻れない気がする…
…ちょ、待てよ?!線路の痕跡?!
↑このように、人影のない草原で根拠のない妄想を膨らませてボーッとしていると…
『十勝三股駅』の場所をご存じという親切な方が突然現れ、案内を買って出てくださいました~♡
て… なにこれ?! こんなことある?!
ここに駅舎が?!
親切な方のおかげで、駅舎が建っていた場所と思しき場所に辿り着くことができた我々。
しかし、(トイザ●スに行きたかった)娘が飽きて大変な騒ぎになったので、独りで※奥へと進みました。
※“お父さん”大活躍だょ!
左手には歌碑が建っていて…
右手には古い電信柱(?)が建っていました。
もっと奥へ進んで行くと…
おや なんだか 嫌な感じがする
犬、猫、兎、キツネ、鹿のいずれでもない獣のニオイ…
これは… ヤバイ… ここから離れたい、今すぐに…
ん?!
石が除けられ、蟻の巣※が露出しておりま…
逃げなきゃ!!逃げなきゃ!!!逃げなきゃーッ!!!!!!
※羆は蟻や蜂を好むらしい。
そんなワケで、写真を撮ってすぐに退散した我々。
ハッキリとした駅舎の痕跡こそ発見できませんでしたが、環境省が設置した看板↑と、人の手で植えられたであろう樹形が美しい木を確認でき、在りし日を妄想するには十分な体験でした♡
つづきはこちら↓
登録有形文化財の廃駅!旧国鉄士幌線『幌加駅』
おねがい
北海道の歴史を物語る鉄道。このテーマを扱うにあたり、造詣が深く鉄道愛に溢れた諸先輩の存在をビシビシ感じ、大変緊張しております。
まちがい、とんだ勘違い、補足が必要な部分などございましたら…
(どうか、やさしい口調で)ご指摘いただけますと幸いです。
★狂虎はTwitterでも、やりたい放題だょ★