ソロ(1人乗り)とは違い、タンデム(二人乗り)は二人で漕ぐため動力が2倍になる。
当たり前の話だが、ソロの時よりも圧倒的にスピードが出る。
このとき2人の呼吸を合わせることが重要で、息を合わせずにお互いテキトーに漕いでいても、二馬力(二人力?)の恩恵を受けることは出来ない。
タイミングを合わせ続けることでカヌーで風を切る感覚を味わうことも出来る。
そして「こんなにスピード出るのか!」と何も考えずに夢中で漕ぎ続けると、翌日からひどい筋肉痛を味わうことになる。あ、翌々日か…。
実際にカナディアンカヌーに乗る前は「優雅にスィーーッ♪」と乗るのが正解だと思っていたが、「アクティブにガシガシ!」も面白いと感じてきている。
さて...
「前席」と「後席」、乗るならどちらが面白いのか?
いまのところカヌーの進路を決める「後席」が断然面白いと思っているが、「前席」の方が見晴らしが良かったり、気持ち良い風をもろに受けたり(タイタニック状態)と感覚的な楽しみが多いのでカヌーに初めて乗る人は是非とも「前席」に乗って欲しいと思う。
(と、はじめて2ヶ月の人間が言ってみる。エッヘン。)
<「前席」の特徴>
・主にエンジン役
・景色が良い
・釣り竿が振りやすい
・経験が浅い人が乗るのが一般的
<「後席」の特徴>
・主に舵役
※舵ばかりやってると前の人が疲れるので注意
・進路の決定権がある
・経験のある人が乗るのが一般的
そして今回、初めてカヌーの上から釣りをしたのだが、そこで困ったことがあった。
竿の置き場所だ。
パドルを漕ぐ時は両手が塞がってしまうので、釣り竿はどこかに置いておかないといけない。
無造作にカヌーの上に置いておくと、誤って踏んで竿を破損したり、ガンネル(カヌーの縁)の上にまたいで置いておくと、知らぬ間に竿が落水してしまうことも考えられる。
かと言って、落ちないようにしっかり固定してしまうと、いざ近くで魚が跳ねたときにすぐに竿を出せない。
『ちょっと持ってて!』と竿を渡すと『はいよ!』とすぐに受け取ってくれて、『竿ちょうだい!』と言えばとスッっと渡してくれる…そんな助手が欲しい。
『さぁ、D・I・Yの時間だよ。』
こんなのがあったらいいなーというイメージがなんとなく頭に浮かんでいたので、ホームセンターへ出向き、素材を物色していた。
今回の条件は2つだけ。
・カヌーにしっかり固定できる
・釣り竿を素早く取り外しができる
カヌーはウォータースポーツなので錆びることを考えると、素材はステンレスかプラスチックまたは塩ビパイプ。
使わないときの収納まで考えると折り畳みのギミックを入れたり…と考えているうちに、あれもこれも買い物カゴに入れてしまい、気付くと結構な金額になっていた。
既に世の中にはカナディアンカヌー専用竿置きという商品があることは知っていたが、どれも専用というだけあって値が張る。
前に札幌で商品を見たときにも「これなら作った方が安いなー」と思っていた。
今回に限らず「カヌー専用」の商品をここ十勝で見つけることは難しい。
だが、カヌーは無理でも、釣り具なら容易に手に入る。
私はホームセンターの釣り具コーナーに出向いた。
きっとあるはず…何か良いヒントがあるはず...と思っていたが、そこにはヒントやパーツではなく既製品があった。
販売価格 1,700円(税抜)。
『あ…作るより安いかも…』
実際はボート用の商品だったが用途は一緒。まさに求めていた商品だった。
私は買い物かごに入ったたくさんのパーツを全て元の場所に戻した。DIYは終了です。
(これDIYあるあるだよね?)
黒いボディに光る「受太郎」のロゴ!
コレを装着してから、カヌーフィッシングが快適になった。
しかも、この「受太郎」にはたくさんの兄弟がいるようで
「受太郎」 ※今回購入
「受太郎ミニ」
「受太郎130」
「スーパー受太郎」
「スーパー受太郎ミニ」
「スーパー受太郎130」
「スーパー受太郎240」
「受二郎」
「受太郎ミニ」
「受二郎」
「受二郎ミニ」
「受二郎130」
「スーパー受二郎」
「スーパー受二郎ミニ」
「スーパー受二郎130」
「スーパー受二郎240」
「両軸受太郎」
「両軸受太郎130」
「受太郎GB」
「スーパーパイプ受太郎」
「スーパーパイプ受太郎W」
「スーパーパイプ受太郎プラス」
「スーパーパイプ受太郎W」
「受三郎」
「クーラー受三郎」
「クーラー受三郎小継三段式」
「バッカン受三郎」
「バッカン受三郎小継三段式」
「バッカン受三郎アーム式小継三段」
と実に豊富なラインナップ!。こんなナイスな商品を製造してしているのは...
『第一精工は大阪市東成区にある「これがないと釣りができないわけではないがあればスマートな釣具」のメーカーです。』
と、自社のホームページで自ら名乗るなんとも好感の持てる第一精工という会社だった。
これから助手・受太郎と共にカヌーライフを満喫していこうと思う。
(つづく)
ここでは十勝でカナディアンカヌーを始めた記録をレポートしていこうと思います
つづきはこちら
22.「秘境!元小屋ダム(糠平)で釣りをするカヌー」