足寄町の冬山で行われた『忍び猟』のレポートをお届けします♡ ふぁお~
『忍び猟』とは、徒歩で山に入り獲物の痕跡を探しながら行う猟のことです。最近は『流し猟(車を走らせて獲物を探し、見つけたら車を降りて撃つスタイル)』が主流で、忍び猟をやっている人はかなり“ニッチ”なのだとか!
今回は、ハンター歴20年以上の野々村さん(画像左)と4年目の高野さん(画像右)のご厚意で、エゾシカを追う忍び猟に同行させていただきました。
※記事の最後に【仕留められたエゾシカの画像】を載せています。苦手な方は離脱してください。
↓狩猟には様々なルールがあり、公道では銃にカバーをしなければならないそう。
エゾシカの猟期は、10月19日から2月いっぱいまで(2020年/十勝)。2月末のこの日は、前日にまとまった雪が降りましたが、プラス気温で空模様も穏やか♡
膝まである雪を漕ぎながら、野々村さんの背中を追いかけて斜面を上っていきます。野々村さん曰く「雪が積もっていると(足音など)気配を消してくれるので、絶好のコンディションです」とのこと。
思っていた以上のタフな展開に、開始5分で観念する(冬は筋肉が落ち、液体に近い)ワタクシ♡
エゾシカの足跡や寝ていた痕跡を確認しながら、静か~に移動します。
奥へ進むと、2016年に十勝を直撃した台風による倒木が目立ちました。倒木の下をくぐり抜けたり、上を跨いだりして前進します。
人間用に整備された場所ではないので、急斜面も度々登場~。
大きなオスなら140㎏を越えるエゾシカ。この森でその体を維持し、冬を生き延びているかと思うと、人間の…というか、己の軟弱さを突き付けられるようでした。
(ぜえぜえ ひゅい~)
こちら↓は、重たい散弾銃を手に淡々と歩く高野さん。優れたハンターの条件とは“感情のコントロールができること”なのだとか。なるほど…
空が見えると、なんとなくほっとしました。
そもそも(?)、木が立ち並んでいるこの状況では遠くまで見渡せないので、エゾシカを見つけられる気がしません。
野々村さんによると、木が生い茂った山中では最初からエゾシカの体全体が見えることはほぼ無いそうです。景色に違和感を感じ取り、発見次第すばやくスコープを覗いて狙いを定め、発砲するという流れなのだとか。研ぎ澄まされた感覚が必要、と…
むむ。
そんな野々村さんに、動きが!!!
(たぶん、いる! あああああああああ)
(左奥に群れの姿が!!! わあああああああ)
オス狙いの野々村さん。この群れにいたのはメスだったそうで、発砲には至りませんでした。
ところで、ハンター歴20年以上の野々村さんはライフルを使っていらっしゃいますが、散弾銃(ショットガン)を10年所持してからでなければ、ライフルを持てないという決まりがあるそうです。
野々村さんのライフルは、かの有名な『ウインチェスター』。4年目の高野さんの散弾銃は、こちら↓です。
ライフルよりも、散弾銃の方が射程距離が短いそうです。高野さんは、こちらの銃で羆を仕留めた経験があるのだとか!
というワケで(?)、5時間ほど冬山を歩いたこの日。お二人のおかげで(雪を漕ぎ続けて股関節はガチャガチャになりましたが)怪我も無く、エゾシカの姿を見ることができました♡
さ~て、帰ろう…
と、その時!
お知り合いのハンターが、近くでエゾシカを仕留めたという情報が!!!
※この下に【仕留められたエゾシカの画像】を載せています。苦手な方は今すぐ離脱してください。
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息絶える瞬間まで、走っていたそうです。
単独で山に入ることも多い『忍び猟』。毛皮すら持たない軟弱な我々だからこそ、銃を持つことによって孤独を受け入れ、圧倒的な自然と向き合えるのかもしれません。
野々村さん、高野さん、ありがとうございました!
野々村さんは、お仕事でエゾシカ革を使ったソファーなどを作っていらっしゃいます。詳しくはこちら↓
●インテリア · 家具修理・いす張り替え 椅子張り工房 コレカラ
〒083-0001 北海道中川郡池田町字旭町3丁目1番地2
Tel. 090-6212-1187
9:00〜17:00
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エゾシカ革とタモの木のソファー
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